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金川宏先生に借りた本。これまた少し難解、私の波長とは少しずれがある短歌が続く、そのなかでも気になったのは・・・
・椅子に深く、この世に浅く腰かける 何かこぼれる感じがあって
・静かだと割とよく言われるけれどどうだろう野ざらしのピアノよ
・少年の背に光るラケット 幽霊とすれ違うならこんな坂がいい
・特急の座席でよく行く美術館のにおいがふいにして 雨は鐘
・ひとつまた更地ができる ミルクティーの色をしていて泣きそうになる
・鳥の声が一瞬あなたの声に似てカーペンターズを今日は選んだ
・全角で数字を打つと決めているひとのメールはすこし優しい
・公園を逆さにしたら深くまで一番刺さるあの木がいいな
・こころの位置が微妙なときは夕暮れをコントラバスに喩えてみたら
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