ごまめ~の~いちょかみ・Ⅱ

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浅草演芸ホール(2018,03,21)夜席

2018-03-21 10:42:58 | 江戸落語

浅草演芸ホール

2018年秋冬物展示会、東京へ出張中、本日祝日の為お客様少なく、
終了後、会社の落語好きとタクシーをとばして浅草へ。


一、蝶花楼馬楽・・・・・・・「強情灸」

私より年上の70才の真打、馬楽さんがこの位置で、「強情灸」を。
ベテランさんが、若手に混ざっての早い出番での高座
東京の寄席のよろしいとこでおますな。


二、柳家小菊・・・・・・・・・「粋曲」

小菊姉さんの小粋な高座。
蛙ゲロゲロ、蛇がニョロニョロ、かたつむりでしたか・・・定番でスタート。
都々逸、さのさ、など盛りだくさんに・・・・。

でも、お綺麗ですが、年齢不詳でおます。

三、柳家喬之助・・・・・・・・「締め込み(盗人の仲裁)」

上方では、「盗人の仲裁」、江戸では「締め込み」。

なぜ締め込み。調べると、酒を酌み交わして盗人が寝こんでしまったので、
「物騒だから、戸締りをしろよ」「あら泥棒は内にいるよ」
「外にまわって、表から心張棒をかえ。泥棒をなかに締め込んどけ」

最後まで聴いたことがないので、お題の「締め込み」は解らず。

「替り目」「首提灯」みたいなもんですな。


四、入船亭扇辰・・・・・・・「雪とん」

これは、お題、解らず。・・・・どなたか、教えてくださいな。

落語仲間の井上さんが調べて、教えてくださいました・・・ありがとうございます。

春分の日なのに東京雪が降りまして、そこで「雪とん」とのこと。


船宿に居候している若旦那が町内の ● ● 小町に惚れ、
そこのお女中にお金を渡して、夜夜這いができるように手配を。

さて、当日裏戸から入る手だてが、若旦那の前に通りすがりの者が
間違って、手引きされなかへ・・・・・・・。

オチからいうと、「山車」「祭男」・・・・・ああ、想像つきませんな。



五、林家二楽・・・・・・・・・「紙切り」

紙きりといえば、よく出会うのは正楽さん。
二楽さんは、初めて、お二人とも師匠は先代の正楽さん。

まずは小手調べで、桃太郎。


「欲しい方は、どうぞ」で、頂いた桃太郎、作品B面、俗にいう抜き殻?

あと、リクエストで、「ウルトラマンと喬太郎さん」、「パンダ」、あと「勧進帳」でしたか。

ちょっとシュールで、味のある二楽さん、癖になる高座でおます。


六、三遊亭圓丈・・・・・・・「リクエスト」

圓丈さん、御年、73歳、凄いですね。

最後にでてくる、喬太郎さんが創作落語するきっかけになったのが、
圓丈さん、の落語を聞いてらしいです。

最初は、声も出ず聞き取り難くかったですが、ネタに入ると絶好調。

横に、20の小ネタが書いてある本が置いてあり、
お客様から、番号でリクエストを・・・・すると、そのページをめくって
小噺を、・・・例えば「強そうな相撲取りの名前は」
「土石龍(流)、火山龍(流)」

うまいこと、してますな、
年をいくとなかなか思い出せない、口に出ない言葉ってあるんですが、
そういいう事が無いように、あんちょこ持参で高座へ。

名古屋人の合理性、でてますな。


七、林家たけ平・・・・・・・「小噺」

本日、新顔では、一番気に入りましたな。

こぶ平さん、今の正蔵さんに弟子入り。
大師匠の、三平さんのように、小噺を連発して笑いを・・・。
今風の、あるあるネタで、おもしろい。

東京弁の、つれづればなし、聴き慣れた大阪弁の泥臭さがなく、
結構、かっこよく聴ける・・・・また、出会いたい、たけ平さんの高座でおました。


八、鈴々舎鈴之助・・・・・「紙入れ」

「紙入れ」、何か普段聴いているのから比べると、あっさり目。

おどおどする主人公、間男されて気づかない亭主、
二人の男を手玉に取るおかみさん・・・・・。

いずれにしても、女は、一枚も二枚も、上手ですな。


九、ダーク広和・・・・・・・「マジック」

太めのロープ、一本での高座。

見易く、単純、それでいて、不思議。

奇術、手品、単純であればあるほど、よろしいな。


十、柳家さん喬・・・・・・・「真田小僧」

今日の主任、喬太郎さんのお師匠さん、さん喬さん。

よろしいな、「真田小僧」。

今、東京の大真打で、一番聴きたい噺家さん。

よろしいな“柳家さん喬”さん。


十一、橘家文蔵・・・・・・・「時そば」

見たことがあるけど、名前が・・・と思っていると、文左衛門。
最近師匠の文蔵、襲名したんだ・・・・。

好いですね、真打が演じる「時そば」。
一文少なく払って帰る客、それを見ていた者が、
おかしいなと、数え直して気づくまでひっぱること・・・延々と。

こんな、ちょいとした遊び、楽しいですな。

喬太郎さん、金時さん、白鳥さん、萬窓さん、平治さん、
この年代の噺家さん、丁度油ののりきった、
噺家でいう旬でございますね。


十二、三増紋之助・・・・・「曲独楽」

曲独楽、うまくいくと、したり顔が可愛い、紋之助さん。

プロフィールみると、なんと御年55歳。
若く見えるって、芸人さんにとってはどうなんでしょうか。

普段、上方でも見る機会の多い、「曲独楽」、新しいネタ欲しいですな。


十三、柳家喬太郎・・・・・「ハンバーグのできるまで」1

今日、お目当ての、喬太郎さん。

会社の者に、絶対面白いから誘ったものの、私は喬太郎さんの古典よりも創作が好き。

その中でも「ハンバーグ・・・・」が一番なんですが、でも他の新作、
「諜報員メアリー」とか「ハワイの雪」、「純情日記横浜篇」、など聴いてみたいのですが、
演ってくれたのはお気に入りの「ハンバーグのできるまで」。

連れも、大感激、落語感が変わったと、嬉しい悲鳴。

笑いというのは、人によって結構ツボが違うので、
落語でもお奨めは気を使うのですが・・・。

でも、マクラは、平昌オリンピックにちなんで、北朝鮮の三代目を。
良いね、いいね、好いね。

東京の方っていいな、喬太郎さんが、日頃から寄席で聴けるなんて
羨ましい限りですな。


浅草演芸ホール・夜席
2018年3月21日(水)
浅草演芸ホール

一、蝶花楼馬楽・・・・・・・「強情灸」
二、柳家小菊・・・・・・・・・「粋曲」
三、柳家喬之助・・・・・・・・「締め込み(盗人の仲裁)」
四、入船亭扇辰・・・・・・・「雪とん」
五、林家二楽・・・・・・・・・「紙切り」
六、三遊亭圓丈・・・・・・・「リクエスト」
七、林家たけ平・・・・・・・「小噺」
八、鈴々舎鈴之助・・・・・「紙入れ」
九、ダーク広和・・・・・・・「マジック」
十、柳家さん喬・・・・・・・「真田小僧」
十一、橘家文蔵・・・・・・・「時そば」
十二、三増紋之助・・・・・「曲独楽」
十三、柳家喬太郎・・・・・「ハンバーグのできるまで」

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