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吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたか頓と見當がつかぬ。
誰もが知っている「吾輩は猫である」の冒頭・・・この数行のうちに読者はこころをつかまれてしまう。
小泉今日子さんの書評は全て、このように最初の数行で虜にし、最後の言葉を読み終えると、その本が読みたくなる魔法にかかってしまう。
「読売新聞」の日曜版の書評欄の読書委員として十年間(2005年~2014年)務めた時に書いたお薦めの97冊・・既に読んでるのは数冊しか無かったので、どれも読みたくなってしまったんですが・・その中でエッセイ中心に絞りこんで・・・
覚書として読みたい本,あげておきます。
・「ふたりの山小屋だより」・岸田今日子、岸田衿子(文春文庫)
・「会うまでの時間」・俵万智
・「黒猫ひじき」・西村玲子(ポプラ社)
・「本を読むわたし」・華恵(筑摩書房)
・「頭のうちどころが悪かった熊の話」・安東みきえ、下和田サチヨ(理論社)
・「おいしい庭」・筒井ともみ(光文社)
・「二つの月の記憶」・岸田今日子(講談社)
・「健康の味」・南伸坊(白水社)
・「枝付き干し葡萄とワイングラス」・椰月美智子
・「ほしいものはなんですか?」・益田ミリ(ミシマ社)
・「テコちゃんの時間 久世光彦との日々」・久世朋子(平凡社)
・「言わなければよかったのに日記」・深沢七朗(中公文庫)
・「人間仮免中」・卯月妙子(イースト・プレス)
・「逢沢りく」・ほしよりこ(文藝春秋・上/下)
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