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小佐田定雄さんの“舞台裏”シリーズの第4弾。
やはり本業と言うか、落語作家として裏話、噺ができた経験談が豊富に語られている。
一番驚いたのは、米朝一門ではなく他の一門の方でそこそこ生で聞いている噺でも小佐田さんが携わっておられたこと。
例えば、「茶漬けえんま」、「だんじり狸」、「帰り俥」、「山名屋浦里」とかはもちろん小佐田さんの作と認識してましたが、梅團治さんの「ねずみ」、文三さんの「ぐっどじょぶ」、ざこばさんの「天災」、文珍さんの「茶屋迎い」、瓶吾さんの「化物つかい」、文之助さんの「星野屋」、松喬さんの「月に群雲」、雀松さんの「磐若寺の陰謀」、小春団治さんの「さわやか侍」、生喬さんの「怪談猫魔寺」、米二さんの「火事場盗人」なども小佐田さんが、それと今や誰もが演じている「火焔太鼓」も一部さわったり、そして一番びっくりしたのは「癇癪」を含めて鶴瓶さんの「私落語」のお手伝いをされていたと・・・・。
作曲家だけではなく、名アレンジャー、編曲者なんですね。
去年の夏までで、263もの落語を創作、改作、して広く落語家さんへ噺を提供されている。まあ、現代、現代、してなくて時代背景を設定されてるので匂いで、古典と思っているんでしょうな。
いづれにしても、小佐田定雄さん上方落語の大きな戦力でおます。
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