おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

みんながラーダを好きなわけ

2006-03-13 02:39:45 | ブログ

先日、友人宅で久しぶりにテレビを見ていると、キューバの風景が移っていました。(ケーブルテレビでアメリカのテレビ局が取材したものでした) そこで、南国の、ラテンの風と熱気を感じさせる風景の中にひときわ不似合いな車が・・・あれ、ラーダだ・・・ソ連生まれのラーダが何で南国を走っているのかな??

でもよく考えてみると、別に不自然でもなんでもないのです。一応今もカストロさんががんばっている社会主義国(今でも、かな?)キューバですから、旧ソ連製の車「ラーダ」が走っていても不思議はないのです。

ラーダは伊フィアット社の技術提供を受けてソ連で作られていた車です。形は・・・そうですねえ・・・ちょうど40年前のサニーのような、超四角でチョッと小さい感じです。(詳しくはasahi.comのイタリア発、アモ~レ、モト~レでご確認を)ど田舎ペルニックに限らず、ブルガリア中で形式、年式共に豊富に(?)あり、どれも現役バリバリです。

「あれはいい車だゾ~、シグルナ(確か)な車だ!」とは友人バリュの弁。そうかな~・・・? 若い人たちも結構好きで20代のコリョも「ラーダがいいよね~」、そしてウクライナ出身のバシルも「ラーダ・サマラがほしいな~」、さらに別の友人ぺテルも「2000レバ(14万円)くらいあったら”完璧な”ラーダ・ニーバが買える!!」と結構な人気です。

Ladaniva ラーダ・サマラは少し新型で、後ろから見るとうちのボルボ340とそっくり。(ToT) 昔はポルシェのエンジンを載せてラリーにも出たことのあるつわものだとか。また、横の写真のラーダ・ニーバは四駆で、雪が積もって道が穴ぼこだらけのブルガリアでは実用的です。なんと、このラーダ・ニーバもあのパリダカでいい成績を残したらしい!そしてラーダはこのニーバを今でもつくっている! そして新型のラーダも作っていて、ぼちぼちタクシーなどに使われているのをみます。新車がショールームに飾ってあったりして・・・Newladataxi

 ところで、ラーダがみんなに人気なわけはもうひとつあります。(というか、こちらのほうが主な理由だったりして・・・) ペルニックの中心に「ルスキヤ・パザール(ロシア市場)」という市場があるのですが、そこには自分のラーダのボンネットのうえにラーダの中古部品を並べて売っている人が何人もいるのです。よくみると、バラしたエンジンの部品などさまざま・・・ ラーダ党の人曰く、「ラーダは修理しやすい!」 同じ型で何年も何年も作り続けられたのでほとんどの部品が共通で、廃車になったラーダの部品が手に入りやすく、簡単に直せるんだそうです。駐車場や家のガレージ、はたまた道端でラーダを直している人をよ~く見かけます。「これ、絶対に直らないだろーなあ~」と思いつつ通り過ぎて、次の日にそこをまた通った時にはガレージから消え去っているところを見ると、どうも直っちゃったみたいです。

それでも高速道路上や交差点で止まってボンネットを開けたり、車の下にもぐりこんだりして修理(応急処置??)しているラーダを見ると、「これって、本当にシグルナな車??」と思ってしまいます。これをシグルナ(確か)だと考えているとしたら・・・ブルガリア人の車に対する感覚を本当に疑ってしまう今日この頃です・・・う~む、どうしたものかな・・・

コメント (6)
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