おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

ノラ犬にエサ。

2010-01-06 15:22:03 | まち歩き

ソフィアの庶民の町、リューリン・・・ 雪が降って寒~い日があったかと思うと15度近くまで気温が上がる日もあった年末年始・・・ クリスマスから新年とウキウキ冬休みシーズン・・・のはずでしたが、景気の悪さは深刻でこの期間のイルミネーションは何ともサビシイ感じが・・・

Dogsinfrontofbuilding1 この辺でよく見かける風景。その辺のノラ犬にエサをあげるブルガリア人。ウチのお隣のじいちゃんも通りに住むノラ犬にエサ(といっても残り物のパンだけど・・・)を投げ与えています。「どうして?」ときくと、

「それは(私を)咬まないように」という返事。

Dogsinfrontofbuilding2 こういう考え方は結構いろんなところで見かけます。ノラ犬にエサをやらなければこんなに繁殖しないのにエサをやる。それも自分ひとりの保身のために・・・ そして積極的に駆除したりするなどの対策を講じない(避妊手術などをして、対策済みの犬には耳にバッチがついていたりするようですが・・・)。ヘンに「かわいそうだし・・・」という同情もある。

これは日本ではあまりなかったことです。日本ならノラ犬どころかノラ猫にエサをあげても近所中こぞって反対されそうなものなのに。狂犬病などの恐れのあるワンちゃんたちをほったらかしにしておくというのはまずありえない!! ブルガリアに来た当初は特にそう思っていたのですが私のほうが慣れてしまったのか・・・ 別の見方もするようになりました。

先月遊びに来てくれた友人とソフィア市中心部を散歩していたときのこと。またもやロマ系の子供たちが何人も前を通り過ぎていきました。一人の子はビニール袋を口に当てて・・・ 恐らくシンナーか何かを吸引しつつ・・・

「ブルガリアってこういう子たちがいるのよ。驚いた?」ときくと、

「いやいや、でも2年前に行ったルーマニアのほうがもっとたくさんいたワヨ。地下鉄駅構内なんていっぱいだったワ」とのこと。ブルガリアでの路上生活者が比較的少ないのには理由が。低所得者用の住居棟に住む人の多くはもう何年も家賃や水道代を滞納しているのですが、政府は今まで積極的にそういう人たちを追い出してきませんでした。また、何もなかったようなところに移り住んで家を建てているロマの人たちの集落もそのまんま・・・ 電気は盗んでいることも多い!! でもやっぱりあまり積極的に立ち退きを求めない!!

やはり住むところがなくなるとそういう人たちは窃盗や売春、麻薬密売などの犯罪行為にもっと走りやすくなるので、そうなれば自分たち(つまり他のブルガリア人)にも害が及ぶ。それよりは、あんまりウレシイことじゃないけど彼らがこうやって住んでいれば悪くない・・・ということらしい。

不思議なことに、ヨーロッパ各地を寒波が襲ってもブルガリアでは凍死者があまり出ない。それに経済的にうまくやっていない国なのに、この驚きの安全性!! それにはこういう理由があったのかも?! スリや窃盗、無謀運転に夜ひどい事故などは多いけど、でも最近日本でよく聞くような殺人、強盗、放火、ストーカーなどはまだまだ・・・

ただ近頃のブルガリアの経済は本当にヤバくなってきているらしく、そういう家賃を払わない人々には立ち退きをより厳しく迫っていくとか。そうなるとどうなるかな?

いまだに庶民の町、リューリン。深夜、道を歩いていてコワいのはノラ犬さんたちの集団散歩。暗がりからシェパード級の大型犬が5~6匹出てこられるとビビります。これって日本より安全?

コメント (4)
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