「コレダ(クリスマス)からノヴァ・ゴディナ(新年)にかけてはプロモツィア(特売)!! ナマレニエ(割引)!!」
近年こういう常識になってきたソフィア。季節が関係する服、靴、下着類だけでなく、ケータイなどの電子機器も!! 日本も「買うゾ!!モード」と「買わせるゾ!!モード」が同時に来る時期は年末?
カレンダーでは元旦は金曜日。で、普段は元日しか休まないブルガリアもみ~んな3連休!! 大きなスーパー以外はだいたい3日まで休みに。そのせいか年末のスーパーや食料品店の混みようったら!!
この時期のおごちそうと新年のパーティーのためにスーパーのレジや肉屋には長~~い列!! 大きな豚肉の塊やペットボトルのビールを抱えた人がいーっぱい!! パザールには車で乗り付けてたっぷり買いだめしようという人たちであふれました。大きなスーパーでもレジを全開にしてもさばききれないほど!! 友人のミトコは「もう、あの年末のスーパーの感じは"オリンピアーダ"(オリンピック)の勢いだね!!」 ホントに!! 競争じゃないんだけど、なんか「競ってる」よね~。
で、1月に入って・・・ み~んな「お金がナイっ!!!」というわけでどこの店もすいています。
ただ、この昨年からの経済危機にもかかわらず、面白い現象が。
安値の衣料品の卸がウリのイリヤンツィ市場。中国人が経営するお店で働く友人の友人を、久々に用事で訪ねて行ったときのこと。
「あれ?ツェッツァさん(友人の友人)は?」
「う~ん、あまりに店がヒマで売り上げがないので、彼女には一時帰休ということで休んでもらってるのよ。」(その店の経営者、中国人)
「えっ?でも、それは1月だから? 12月までは売れたんでしょう?」
「それが・・・もう昨年からずーっとこうで・・・」と、沈み気味・・・ イリヤンツィ市場の中をよく見ると空店舗だらけ・・・ 昨年初め頃には大増築もしてたのに。人出もホントにまばら~・・・これは寒いからだけじゃないな~。
高級品を売るショッピングモールや、安い掘り出し物のある「フトラ・ウポトレバ」(中古品ショップ・古着屋)に押され、中国人がたくさん働いているイリヤンツィはどうも閑古鳥のようです。問屋の役目を果たすこの市場から人が離れているというのはどうしてかな?
一つ、なんとなく理解できる理由。ブルガリア人の友人たちが口をそろえて言っているのは、「中国製品はネ・カチェストヴェノ(質がよくない)!!」ということ。モールで売られている高級な服や、ヨーロッパ各地から流れてくる中古品の多くだって Made in China だけど、みんなは、直接新品としてイリヤンツィで売られているものの品質がイマイチ、と言っているようです。確かに日本で見る中国製の服はもっと質がいいし、愛用の「UNIQLO」の製品も中国製なのに・・・ 新品なのにブルガリア人の買える低価格帯のものをそろえなければならないので、どうしてもこうなってしまうのかな?そのうえEU基準の品質と最新の流行に慣れつつあるブルガリア人は目が肥えてきているのです。その流れにおいていかれてる?
ただ、人がいっぱいだったショッピングモール、売れたのかな? こう見えて流行にビンカンなソフィアンツィ(ソフィアっ子たち)。この流れはどこへ行くのやら・・・