おいしい国ブルガリアでのフボボな生活

ブルガリアのこと、まだ忘れ難く・・・
でも、アラフィフからまた新たな挑戦をはじめます!!

アコーディオン~ブルガリア音楽の必須アイテム!?

2011-01-17 00:21:02 | うんちく・小ネタ

アコーディオン・・・ 大きくて重そう。小学校で触って以来、触れる機会もなかったこの楽器、ブルガリアをはじめバルカン地方のフォークダンスの音楽にはかなりの割合で入っています。

ここのアコーディオンって、小学校にあったのよりもフクザツで、左手側にもたくさんのボタンがあり、右手で旋律だけでなく、左手で和音を出しながら、よい音をリズムよく出すのに空気を送る・・・ と3つのことをいっぺんに気を配らないといけないから難しそう・・・

なぜ急にアコーディオン? というと・・・ 先日、友人のディミトリンカがランチに招待してくれたのです。ブルガリア人でも珍しい、超マジメ体質のディミトリンカ。70歳を過ぎても健在です。それもそのはず、若いころはソフィア市交通局でトランバイ(路面電車)の運転手をしていたのです。

手作りの料理をテーブルいっぱいに並べてくれたディミトリンカ・・・ 手延べのコリ(パイ生地)を使った手作りのバーニッツァにレシュタ(ひら豆)のスープ、ケーキ・・・ 食後のコーヒーをいただきながら、その現役時代の白黒写真をごっそり束にして取り出し、一枚一枚丁寧に説明してくれます。運転していた電車の前で旦那(もう亡くなっていますが、彼も電車の運転手だったらしい・・・)と一緒に制服を着て写っている写真、職場での飲み会の写真・・・ 親戚の結婚式、田舎に持っていた家でパーティー・・・ ここ数年しかこの国にいない私にはどの話も面白い!!

そこへディミトリンカの息子のバシルが、アコーディオンを抱えて入ってきたのです。軽い知的障害があるバシルですが、とても母親想いの優しいコで、彼の得意なアコーディオンの演奏で母の客人をもてなそうと出てきてくれたのです。いつもは少しひきこもりがちなのですが、その日は調子が良かったらしく・・・

彼が演奏しているのを間近で見ていました。そういえばあまり近くでアコーディオンの演奏、見たことなかったかな。バシルは汗をかきかき(その日は特に天気も良くて、10度くらいまで温度が上がり、ソフィアの雪も全部溶けてしまいました!!)ノリノリで演奏しています。もちろん楽譜なんてナシ!! ちょうどこの動画のおじさんみたいな感じで、リズムを取りながら旋律も奏でる・・・ ホロ(ブルガリアのフォークダンス)のステップが見えてきそうな音楽です。

バシルの演奏、「魂の叫び」というほど重くなく、かといって「情熱」で弾くってほど上下激しく、ということもない・・・ そうですねぇ、ブルガリア人らしく「気の赴くままに」と言う感じがしました。そう!! 本当にフォークダンスにピッタリ!! 何かリズムも変則的~。5拍子とも7拍子ともつかない、どこから出てくるのか、このノリは!! 日本人の私には分からないワー

でも、笑顔で私を楽しませてくれたディミトリンカとバシル。セピア色の写真の中の以前のブルガリアとともに私にいろいろと興味深いことを教えてくれた一日でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする