友人のデヤンチョはソフィアの警備会社にお勤めしています。こういう会社の主なお仕事のひとつはスーパーのレジのところに立って、または店内を巡回して万引き犯を捕まえること。つまりは「万引きGメン」!!
最近彼がトッた「ヤマ」(このヤマ絶対にとるワヨ!! じゃあないですが。笑)は・・・ 「板チョコ”ミルカ”40枚」とか「ルカンカ(ブルガリアのドライサラミの一種)15本」万引き犯・・・ 両方とも単価は3~5レバする代物・・・ こんなにたくさん盗って・・・ どうもどこかで売るらしい。何せ仕入れ値が0円ですから1レバででも2レバででも売れれば儲けが出るわけです。
万引き犯で最近多いのが女性!! キレイに着飾った普通のブルガリア人女性が子供を乗せたベビーカーをそのまま店内に押して入ったら要注意!! スーパーのカートではなく子供のオムツを入れているベビーカーのポケットに紙おむつを押し込み、何食わぬ顔でレジを通過しようとする・・・ そしてカートに入れた商品の分は払う・・・ 何百レバも入った、そしてクレジットカードもいっぱい入ったお財布を開けて・・・ というケースが多いそうです。
年金が200レバ前後しかもらえないお年寄りも、生活のために万引きをするケースも多いそうです。どの場合も皆、手口が巧妙になっていて、監視カメラの位置、向きを熟知していて、ちょうど見えない死角に行って、ポケットに、または二重底になっているハンドバックに入れたりしているそうです。さらには隠しポケットの付いているプロフェッショナル用の(?)服を着ている万引き犯もいるんだって。う~む、万国どこでもそうなっているんですねえ。そういうのを見つけるのが上手な方のデヤンチョは職場でとても重宝がられているようです。
ロマの人の居住区、ファクルテット地区はさらにスゴイらしい・・・ そこにあるスーパー「ペニー」なんかだと、ほとんどのお客が何かしら盗っちゃってるそうです。万引きGメンもほとんどお手上げ・・・
何か悪いことがあるとすぐに100%ロマの人のせいにしたがるのがブルガリアの傾向ですが、そういってロマの人たちを責めているブルガリア人のほうが、万引きGメンからすると、盗っているものの量も単価も大胆さも上!! むしろ最近はボロボロの古着を着ていかにも貧しい人のほうが万引きをする率の方がかえって低いそうです。
先日アップしたブルガリアでの冬のダム決壊による洪水のニュースの続き。地方の当局者達の怠慢も理由のひとつのようですが、もうひとつの理由は・・・ いかにも共産体性下のブルガリアらしい・・・ 友人のリリーによると
「その頃はみんなが自分のビラ(別荘)を持つのがモダ(モード、つまり流行)でね。堤防を作るときに、その仕事にかかわった人たちが自分のビラを建てるために資材を盗んじゃってね~。だから質も強度も基準に達しない堤防になっちゃってるってわけヨ!!」 な~るほどね~。そこへ大雨や大雪が重なると決壊しちゃう、というわけです。
やっぱり盗みは犯罪ですゾ!! 絶対やめましょう!!