庶民の立場からすると、「おカネがないから家でパラチンカでも作って食べるワ~」とか「パラチンカみたいな簡単なもの、何レバも出してまで外で買って食べる人の気が知れないワ~」とか言われていたのですが、最近はどうも事情が変わってきているようです。パラチンカとは日本でいうクレープのこと。以前にも書きましたが、他にも「カトマ」と言う似たようなもの(はっきりとした違いは作ってるのを見ても、食べてみてもやっぱり不明・・・笑)があり、こちらも一般的。このパラチンカやカトマのお店によく行列ができてる!! ええっ!? どうして?以前はこの手のお店はまず長続きせずつぶれてしまっているのをよく見ましたが・・・
庶民の街リューリンのパザールの、ついこないだまで「スラブスカ・スカラ」だったお店がいきなりやめたと思ったら新しくパラチンカ屋さんとしてオープン!! 早速ワタシも突撃!!(笑) すると、以前のパラチンカ屋さんとの大きな違いを発見!! これまでのパラチンカ屋さんはあったとしてもスタンダードなチョコとホワイトチョコ、そしてジャムくらいしか選べなかったのに、今度のお店は甘くないメニューがすごく充実しています。ブルガリア定番の白チーズ=シレネと黄チーズ=カシュカヴァル、そしてそれとコンビネーションでシュンカ(ハム)やルカンカ(ドライサラミの一種)などの加工肉製品も入れられます。さらにはシレネとジャムで甘辛味も!! もちろんいつもの甘いメニューも、いろいろなジャム(いちご、ブルーベリー、イチジクなど)とチョコクリーム(もちろん白黒あり)、さらにナッツなどのトッピングも新登場!!
そして他のメニューも置いています。ホットドッグやトースト類もありこちらはもちろん食事メニューです。リューテニッツァ(トマトやパプリカの入ったブルガリア定番ソース)やサラダ類もオプションで入れることができます。
ワタシが行った日は、市場に買い物に出かけた、午後から天気がよくなってホントに春めいたポカポカ陽気の日。小さなお店の中で制服のTシャツでパラチンカを焼くモミーチェ(女の子)はもう暑そう・・・ お店の中で待っているワタシもずいぶん暑くなって、「今からこんなに暑かったら夏は大変ネ~?!」と聞くと、「ホントにねェ~・・・ 水着でやんないとダメだわ・・・」 う~む、そんなことになったらリューリン市場の入り口に若い男の子たちの大行列ができそう・・・ もう今でもパラチンカという、野郎にはあまり似合わない(?)食べ物にもかかわらずけっこう若い男性が並んでいたりして・・・
それはともかく、男の子たちだけでなく、ワタシより若い人ばかりが買っていますっ!! 子連れの主婦たちも・・・ こんなもの家でつくれよ~っと思ってしまいますが、とにかく近頃若い人たちの多くは家でキチンと料理をするという感覚を失ってきている・・・のかな?
このお店から30メーターくらい離れたところにある「カトマ」のお店もいつも行列ができてるし・・・ こちらはどちらかと言うと甘くないメニューがメイン・・・ そしてミルクレープ状にして間にマヨネーズサラダを挟んだ「ソレナトルタ」(直訳すると「しょっぱいケーキ?!」)もウリ(要予約ですが)のようですヨ。
2つのお店、両方ともで買ってみて比べてみても・・・ やっぱり「パラチンカ」と「カトマ」、違いがわかんない・・・(笑) ちなみに、カロリーは高そう・・・ ペロッと食べれるファストフード!! ワタクシ的には気をつけないと!!
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いまは一時日本に帰国中なのですが、
セルビアに滞在しています。
セルビアでもパラチンケあちこちで見かけますが
私も外で食べたことありません。
簡単なので家で作って食べたほうが~という
庶民派です!(笑)
ブルガリアのパラチンカは色合いがガレット風
なのでしょうか?
なんだか美味しそうですね。
カトマというのもあるのですね、この色合いが
セルビア風です。
私もセルビアに戻ったらお店で食べてみよう!と
いう気になりました。
行列のお店きになりますもんね!
セルビアもそうだと思いますが、みんなおおらかなので焦げ色が時によって違うんですよ。カトマ屋さんではガスで焼いていたのですが、横から見てて「ちょっと火が強くない?」と気になってしまいました。
また当ブログに遊びに来てコメントしていってくださいね!
最近ムスリムの祭日など勉強していて、katmerというのが、トルコ語で、英訳はflaky pastryとなっています。
検索してみても、トルコ語の記事ばかりヒットしてしまうし、適切な写真は見付からなかったけど、上記の英語を翻訳すると「薄皮を何枚も重ねる、パイ系のお菓子」と言う感じで、むしろバーニツァ(ブレック)とか、baklavaに近いような感じに思えてしまう。
とはいえ、ブルでカトマーとして、灰色っぽい生地のパラチンキとして売っている、ということで、こういうのがトルコ本国のカトマーとどの程度共通するのか?と興味は湧きます。
先日ブルガリア人の料理人(パラチンカが得意!)に聞く機会があったのですが、彼によると、
「カトマはマヤ(イースト)が入っているので焼くと全体にポチポチと穴ができるし、パラチンカより少し厚めになるんだよ」とのことでした・・・
トルコのとはどんな関係があるんでしょうね?
マヤが入っている生地を使うのでは、パイ生地とは異なるように思えます。
そうすると、近いのはパンケーキかも。トルコのカトマーとは違うのか、同じなのか??
まあ、ブルのカトマはパラチンキ系と思った方が良いかも。
それにしても、自由化後のブルは、どんどん発展していて、生活水準はそれなりに上がっている…特に食品の豊富さは、社会主義時代とは雲泥の差だし、楽しそうですね。