この、ブルガリア・マケドニア地方のこの時期のドライブの一番の目的・・・ それはメルニック・ワインの新酒が出来ていい感じの季節!! 11月はまだいかにも新しいけど、ボージョレ・ヌーボーの解禁日が過ぎ、12月にも入ればお店の人も地元民も今年全般のワインの出来について語れるようにまでなっているはず。
ところでヨーロッパのワインの有名処ではこの時期はかきいれどきのようです。ワインセラーのあるレストランが、「ウチのワインに合う料理」なるものを提供してして、好きな人は何日か泊りがけでいろいろなワイナリーを試すのだそうです。う~む、優雅ですねぇ~!!
日帰りのワタクシ、典型的な日本人の駆け足ワインツアー(?)なので残念ですが、また行っちゃいました!! 洞窟のワインセラー!! 夕方かなり遅くなって、暗くなる寸前にメルニックに着いたので、一見「あれ、やってる? まさか閉まっちゃった(二つの意味で。笑)」とちょっと心配したのですが、登りきってみてみると営業時間は「暗くなるまで」!! そして先客もあり、まあまあ商売は繁盛しているようね・・・
いつものおしゃべり大好きおにーさんはおらず・・・ 代わりに彼の奥さんが!! 「えーっと、今日は主人がちょっと出ちゃってましてね、封を切った樽は赤のメルニシュコのドライとセミドライ、メルニシュコとシラーのブケット(花束、つまりミックスのこと)、そして白はムスケット・・・ これをお出ししといて、と言って出掛けてしまって・・・ それ以外ちょっと私じゃ分からないんですよね~」
オークの樽のではなくケスティン(栗)の樽のワインを試してみたかったのですが、そういうわけで今回もかなわず・・・ でも、女性らしく「メゼ(おつまみ)はいかがですか?」などの心遣いも!! (おにーさんのいるときはワインのウンチクを語るのでいっぱいいっぱい!! 笑) セミドライを一本ボトルに詰めてもらってお持ち帰りしました。
メルニックの街でごはんを食べてから帰っても、高速道路がドゥプニッツァまで開通した今、ここからソフィアまでゆっくり帰っても3時間以下!! なので少しのんびりして帰ろうと一軒のメハナに入りました。
ここは年金世代のご夫婦がやっているのですが、日本のテレビ局が取材に来たことがあったり、日本人のツアー客がけっこう利用したりするんだそうで、ご夫婦とも日本びいきですが、ここのご主人の疑問は、「何で日本人はちょっと寄って15分で急いで帰ってしまうんだ?」・・・ 確かに15分は弾丸すぎですね~(笑)
このメハナ、壁に大きな木の扉があり、そこを開けると・・・ ここも洞窟のワインセラー!! さっきのワインセラーよりも大きな洞窟に大きな樽が!! それぞれの洞窟にそれぞれのにおいがあり、ワインの味もまたそれぞれのようです。全体として今年のメルニックワインの出来は上々といえそうです。この界隈にはワインセラーを持つ飲食店やホテルがまだあるので、他にもトライしてみたいです、次回こそは泊まりでネ!!
ちなみに・・・今年のウチのワインはどうなったか?といいますと・・・
購入したブドウの分量から、メルロー(赤)だけ、メルローとディミャットのハーフ(赤)、そしてディミャット(白)の3つを仕込みました。白ワインは赤ワインより発酵の期間が短くなるようですね。ディミャットは10日、ハーフは2週間発酵させましたが、長く置きすぎたのか、それとも発酵期間の気温が高すぎたのか、何だか酸っぱくなってしまいました・・・
でも今回初めて白を仕込んでみたのはいい挑戦だったかな? 白は本当はブドウの皮などを除去して発酵させるそうですが、ウチでは絞ったものをそのまま発酵させました。そのせいなのか、少し深い色のワインになりました。
来年はやっぱりブドウを混ぜないでシンプルに作るのに戻そうかな・・・ そして熟成方法も少し考えよう、と思う今年のワインの出来でした。
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ところで19日から来月いっぱいまでアートセンタープレヴェンにて、プレヴェンの作家のグループ展が始まり、私も絵画が飾られ、ブルガリアの画家の仲間入りができました。そこでオープニングパーティでワインが振舞われたのですが、グラスが足りず、残ったワインボトルを見つめただけでした。巨大ケーキの一部は食べられました。
ここの読者さんや美術好きな方が多くギャラリーに来てもらえればいいなと思います。(もうワインは出ませんよ)
樽型のバーとはおしゃれですね。プレーヴェンの湖のところにはワインセラーがあったのでそこと何か関係があるのでしょうか?
あ、ちなみにmachaさんはアーティストだったんですね!!
ブルガリアにいてアートも楽しめるうえ、アイディアがたくさん浮かびます。