ヒマなときに日本のニュースをチェックしようとインターネットを利用すると、まあ~あるわあるわ、「あなたの英語力チェック」、「ビジネスで役立つ英会話」、「英語ならこういう・・・」などなど。日本もいよいよ「英語くらい話せなくちゃね」という時代になったんでしょうか。海外旅行だけでなく、ビジネスでも英語が必要な時代になりましたね。確かに「英語が話せるかどうか イコール その人の受けた教育程度」という考え方がヨーロッパにはあるような気がします。オランダなんか町のカフェの店員も自由に英語を話していたし、ギリシャ、オーストリアに遊びに行ったときは英語だけしか話せなくてもあまり不自由しませんでした。 まあ、日本人も、高卒であれば少なくとも6年は英語を勉強しているんですよね・・・・
今まで見てきてわかったことは、ブルガリアで現在30代半ばより上の世代は学校で英語を勉強していないということです。(選択はできたらしい) ドイツ語、ロシア語なら分かるという人は多いです。 それよりもっとうえの世代になるとロシア語が外国語として教えられていたのでロシア語の書物を自由に読める人も多くなります。
では、30代より下の世代は、というと、いろいろで、ウチリシュテ(日本の小中学校をたしたような義務教育の学校、8年)の4年生から英語が必修だった世代の人もいますし、ごく最近では、デツカ・グラディナ(幼稚園)から英語が取り入れられているとか。身近には大学在学中や大卒の若い人たちが一番英語が上手で、言葉が通じなくて困ったことがあるとその人たちに助けを求めるということになります。高校在学中の若者たちでも英語で自由に意思を通わせることができる子たちもいます。
ところで、ブルガリア語と英語は、ブルガリア語と日本語よりは近いと思うのですが、違うところも結構あってこれがとてもおもしろい!
ブルガリア語では「プラビャ」(カタカナ表記のため発音は正確ではないですが)という動詞があって、これは英語に訳すと"do, make" だそうです。このせいだと思いますが、ブルガリア人が英語で話すとき "I do this."(これをする)というべきところを "I make this." と言ったりします。一瞬、ん??? これをつくるのか? と思ったりします。
また、時々、"How time?" と聞かれて、??となってしまうのですが、ブルガリア語で数や量を聞くときの "How" は「コールコ」(これも発音がカタカナ表記では正確ではないのですが・・・ちなみにルは"L"の発音で、かえって「ウ」に近い)で、「コールコ チャサ?」で「何時?」という質問になるからだと思います。頭の中で、ブルガリア語の文章をそのまま英語の単語に置き換えて言っているんでしょうね。でも、日本人の話す英語も、英語を母国語とする人たちからすれば「おかしな」表現がいっぱいあるんでしょう。でもそれを間違いとしてではなく、おもしろいと感じて付き合ってくれると本当に助かるんですけどね・・・・ (もちろん、正しい表現をする努力を外国語学習者としてする必要はあるのですが・・・) イギリス人の友人リックなんかは、英語には厳しくて「それはアメリカ語だ!! 英語じゃないぞ」と言ったりしてます。おお、コワ。 インターネットの「英語力無料チェック」なるものでちゃんとした英語をしゃべれるか確認しなきゃ・・・・
ひとつ、チョッとカンベンして欲しいところは、一生懸命勉強したブルガリア語で話そうとして間違ったときに、容赦なく訂正するところ。もちろん、「早くブルガリア語が上手になって欲しい」という、ありがたい親心なのはよく分かるのですが・・・・(本当に親年代の人がまわりに多いんですよ・・・) 日本人の口の構造や日本語でつちかった発音上、р(R)とл(L)、б(B)とв(V)、ж(ZH、上下の歯を合わせる)とдж(J、これはどちらかというと英語のJ音)の区別を、一生懸命がんばっても区別できてない様で「日本語では、この区別もないのか?!」と笑うのは止めて欲しい・・・・ あと、子音字が3つ以上続くのはとてもつらい・・・
ああ、いいなあ、猫は。全世界共通語で。近所で「ニャー」と鳴いていると、それは「えさをくれ!!」と言っているのが日本人のわたしにだって分かるから・・・・