ゴショの超アラワザのおかげで直っちゃったうちのボルボ340、1982年式!! でも、乗ってていつも不安で仕方ありません。どうするの?? また止まっちゃったら? 家まで帰り着くたびにホーッとします。
チョッと寸法が合わないとハンマーでガンガンたたくのにもビックリしたけど、もうひとつビックリすることがありました。
実はこのボルボのスコロストメル(スピードメーター)が動かないのです。そこいらじゅうに一応速度制限表示があるのに、今何キロで走っているのかが正確には分からない!! そして、よくKAT(交通警察)がレーダー取締りをしているのです! それに、走行距離も分からない!! よく考えていないとガス欠をおこしてしまいます。こんなに困っているのに、マエストルは「スピードメーターは車検項目にないし、重要じゃないから修理しなくていいよ」なんて言うんです・・・
今度は、ビオレッタばあちゃんのダンナ、ロザン(67歳)が援助を申し出てくれました。このロザン、所有する車は1967年式モスコビッチ。車の修理経験も(事故歴や車を壊した経験も!)豊富です。
ハンドルの下、ダンボールのようなボードを取り外して下から頭を突っ込んでメーターのところを見ると、どうも、原因は前輪からきているワイヤーがビミョーに届いていないことらしい・・・ 純正品のケーブルじゃあないのできっちりとはまっておらず、チョッといじったらメーターが動き出すけど、すぐに振動などで届かなくなってしまうのです。 アフトセルビズ(整備工場)のマエストルなら「純正品だったら問題がなくなるが、高いし(100レバ=7000円くらい)、何せ車が古いのでもう絶版だ」というところですが・・・
ここでブルガリア人の自動車修理必須アイテム!!!(ジャン!)ハリガネ登場!! (それも何と車のドアポケットに残っていた・・・) 振動でワイヤーが抜けないようにグルグル巻きにして別の部品に固定。「ゴトーフ(できた)!!」 ホントにこれで大丈夫なの?? と思いましたが、今でもスピードメーター、きちんと動いています。
さらに別の時には(まだあるか?!) アクセルワイヤーが切れてしまったのですが、ステフチョ(サクランボの木に登っていたあの)が、近所の部品屋(多分道端でラーダの上にどこからか拾ってきた部品を並べて売っているおじさん)から買って来た、まったくどの車のものかも分からないワイヤーを、これまた針金を使ってペダルの穴に引っ掛けました。ムムム、本当に大丈夫かな? まだ今のところ支障はないけど・・・
よく、ほかの車もバンバーやマフラーをハリガネでグルグル巻きにして車に固定しているのを見かけます。一家に一巻きくらい必要ですね、これは。
それから、先日、突然、シートが自動的にリクライニングし始めました。どうしたのかな?とよく見ると、シートの骨組みのパイプがバッキリ折れて、横から突き出しているではありませんか・・・ 24年もたつと、車も(女性だけに)「骨粗しょう症」になるのか、それとも前のオーナーがどんなにか重いスカンジナビアの大男だったのか、(私じゃないですよ、重いの! いや、私のせいか・・・)なんでこんなところが!? と思うところが折れています。それを見つけたロザン、なんと、溶接機を持ってきて(家のドコにこんなものを持ってるんだ?)アパートの入り口でジジ~ッと溶接してしまいました。 んん~、溶接機も「一家に一台!」か?そして手近にあるものをつかってなんでも修理してしまう・・・(シロウト仕事でやっつけ仕事なのがタマにキズ・・・) すばらしきリサイクル精神、恐るべき「ブルガリスカ・ラボタ」!!!