真冬はマイナス20度近くにもなるブルガリア。日本人の私の予想ではここにはいないはずだったものがいました。「蚊」です。しかも、ものすごくたくさんいる!! 今頃は夜9時頃まで明るいのですが、日没頃になるとワ~ッと出てきます、本当に。大きな通り沿いも、高いアパートのビルにも・・・。
ブルガリア語で蚊は「コマリ」(複数形)。やっぱり困った存在だから「コマリ」なんていって、すぐこの言葉は覚えてしまいました。
山口県の瀬戸内側の海の見えるところに住んでいたことのある私にとって、ブルガリアの蚊は、数はすごいけどあまりかゆくなりません。瀬戸内のあのネットリと暑い熱帯夜、タダでさえ寝苦しいのに、だれが連れてきたのか5階に住んでいたにもかかわらずやってきてプ~~~ン、プ~~~ン、と来られると本当に頭にきました。さらには暖かいせいか、それとも蚊に耐性がついたせいか11月くらいまで刺されてましたし・・・ それにかゆい!! 一匹一匹が大きくて、黒に白の模様のついたヤブ蚊と、刺されると特にかゆいアカイエカ、ダブル攻撃でした・・・
それからすると、ずいぶん楽ですが、それでも数がすごいし、何といってもうるさい!! タダでさえ、毎日なれないブルガリア語を話すせいで脳みそが休まらず、興奮して眠れないのに、それに加えて耳元でプ~~~~ンと来られたらホントにキレそうになります!!(ブチ、ブチ!!ブチッ!!!)
そこで近所のスーパーに行ってみると、あった、あった!! 「プロティフ・コマリ(蚊取り)」のコーナー!ほとんどはイタリア製のようです。スプレーもいろいろあり、ハエ、蚊、ゴキブリ用などなど・・・ そして、電気蚊取りマットに、蚊取りキャンドル、さらに何と蚊取り線香まであるぞ!! (あの「蚊取り線香のブタ」が欲しくなるなあ~、夏の風物詩的に。)日本の「X鳥の夏」と同じ緑色の渦巻きもあるのですが、ここにはレモン色の渦巻き! なんとシトラスの香り!!! そこでいろいろ試そうとスプレー、蚊取りマット、そして蚊取り線香を買ってみました。これがよく効くのです!!
うちの窓のところにはアシナガバチが時々巣を作って困っていたのでスプレーをチョッとだけかけてみたら、ものすごい効果!! 苦しがったかと思ったらアッという間にコロッ。蚊取りマットや蚊取り線香をつけておくと次の日の朝結構蚊が床に落ちています。日本のやつってこんなに効いたかな??
そして何よりもこの家は壁が白くて蚊を見つけやすい!夜、うるさい時にパッとランプをつけるとすぐに見つかります。で、バシッ!っと叩くと、ア~ッ!血を吸ってるーっ! 白壁に血がついた~! 大家さんごめんなさい・・・。
FORTUNEさん、こんにちは。確かに「ヴァーペ」のほうが読み方正しいかも。そして、箱をよく見ると、この蚊取りマット、「フマキラー(トーキョー・ジャパン)のライセンスでイタリアで生産」と書いてありました!
今回はスウェーデンにも買って帰りました。
私は冷房が嫌いなので、東京に住んでいた頃私の部屋には冷房がつけてなくて、ベランダの戸を開けて向かいのお風呂場の窓を開けると良い風が通って心地よい眠りがあったのですが、ブルガリア人はテチェーニエ(風通し)が何よりも怖いので、あまりに暑苦しい夜は私一人リビングであちこちの窓を開け放して寝ました。
そのときにはこの蚊取りに活躍してもらいましたが、子供部屋では蚊取りよりも蚊の行動の方が速くてたくさん刺されていました。