人猫さんがブログ「人猫日記」で紹介してらした本、「中村屋のボース―インド独立運動と近代日本のアジア主義」(中島岳志 著・白水社刊)。年末、図書館に予約したものを、やっと借りることができました。
「久しぶりに小難しい本を借りてしまったかな?」と思ったのですが、予想以上に読みやすく、またもや泣いてしまいました。
これはインドの独立運動指導者「ラース・ビーハリー・ボース」の伝記です。「命をかけても」という使命に出会ってしまった男性たち、そしてその周りの女性たちの物語でもあります。時代は違いますが、ボースはまるで幕末の志士のように思えました。
彼の行動は過激で、繊細。現代ならば「テロリスト」に分類されてしまうかもしれないですが、著者が「彼の伝記を書かなくては」と思ったのも頷けるほど、興味深い人物でした。
話の筋ではないにしても、萩原守衛(碌山)などが出てくるあたり、「中村屋」という場所、そして「中村屋」の人々(相馬家)のすごさを感じてしまいます。
そして、私と同世代である著者の「ラース・ビーハリー・ボース」への情熱にも感服です。大学時代、キャンパスですれ違っていたかもしれないなぁと思うと、著者のこれからの研究・著作も気になります。
ちなみに、私はこの本を読むまで、「"クリームパンの元祖" パン屋」の「新宿中村屋」と「インドカリー」の「中村屋」は別の会社だと思ってました。
「パン屋」である「中村屋」にインド人であるラース・ビーハリー・ボースが匿われ、中村屋の娘と結婚し、中村屋に「恋と革命の味」である「インドカリー」を伝えたのだとか。これからは中村屋のパンやインドカリーを見るたびに、ボースを思い出すことになりそうです。
「久しぶりに小難しい本を借りてしまったかな?」と思ったのですが、予想以上に読みやすく、またもや泣いてしまいました。
これはインドの独立運動指導者「ラース・ビーハリー・ボース」の伝記です。「命をかけても」という使命に出会ってしまった男性たち、そしてその周りの女性たちの物語でもあります。時代は違いますが、ボースはまるで幕末の志士のように思えました。
彼の行動は過激で、繊細。現代ならば「テロリスト」に分類されてしまうかもしれないですが、著者が「彼の伝記を書かなくては」と思ったのも頷けるほど、興味深い人物でした。
話の筋ではないにしても、萩原守衛(碌山)などが出てくるあたり、「中村屋」という場所、そして「中村屋」の人々(相馬家)のすごさを感じてしまいます。
そして、私と同世代である著者の「ラース・ビーハリー・ボース」への情熱にも感服です。大学時代、キャンパスですれ違っていたかもしれないなぁと思うと、著者のこれからの研究・著作も気になります。
ちなみに、私はこの本を読むまで、「"クリームパンの元祖" パン屋」の「新宿中村屋」と「インドカリー」の「中村屋」は別の会社だと思ってました。
「パン屋」である「中村屋」にインド人であるラース・ビーハリー・ボースが匿われ、中村屋の娘と結婚し、中村屋に「恋と革命の味」である「インドカリー」を伝えたのだとか。これからは中村屋のパンやインドカリーを見るたびに、ボースを思い出すことになりそうです。