MOONIE'S TEA ROOM

大好きな読書や言葉、料理のコトなど。

牛小屋育ち、口蹄疫に思う

2010年06月27日 | いろいろ
 獣医師である知人が宮崎から戻ってきました。
 普段は人間相手の事務仕事が多い彼ですが、1週間の間、朝6時から土日もなく、感染疑いの牛の処分にあたっていたそうです。
 緊急事態ですから、「飛行機代も立て替えておいて下さい」と言われたとか。
 雨が多くて全身ずぶ濡れの日が多かったそうですが、晴れた日には日焼けをしたということでした。
 この雨続きの天候が口蹄疫にどのような影響を与えるか、まだ分かりませんが、口蹄疫による被害も雨による被害も大きくならずに済んでほしいと祈るばかりです。


 小さい頃、父が肉牛を飼育していたこともあって、我が家はこのニュースに「他人事ではない」という意識を持っています。
 私も小学校に上がるまでは牛小屋の2階で寝起きしてましたから、今回の件での農家の人の喪失感が分かるような気がします。肉牛であっても、可愛い命。毎日餌をやって、世話をして、一年中休み無しで関わっている大切な命なのに、感染していなくても処分しなくてはいけないなんて、なんという災難でしょう。
 父が牛飼いをやめた時、だんだん牛がいなくなる牛舎を見るのは非常に複雑な気持ちでした。ただ、それは「これからの新しい生活のための決断」でしたから家族だって苦しい生活にも耐えられましたが、宮崎の農家の皆さんの「先の見えない不安」はいかばかりか。


 私は獣医師の彼のように現場に行けるわけではありませんから、できることと言ったら「宮崎産の農産物を買うこと」「口蹄疫に対する募金をすること」ぐらいしかありませんが、少しでも応援していきたいと思っています。


<リンク>
宮崎県:口蹄疫被害に対する義援金の募集について
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする