いよいよ出ました。
有川浩版の「コロボックル」シリーズの新刊、書下ろしの長編です。
『だれもが知ってる小さな国』
有川 浩・作
村上 勉・絵
講談社
読み始めて、佐藤さとる版との違和感がないことに驚きました。
丁寧で優しい、そして子どもたちに伝わる描写。
「新しい作者になった」ということを忘れてしまうぐらい、ここには同じ「コロボックル」の世界の空気が流れています。
もちろん村上勉さんのイラストが、世界観を繋げる大きな力になっているのは間違いありません。
コロボックルの新しいお話を読むことがかなった喜びを大きく感じながら、一気に読んでしまいました。
いつの時代にもある、少年少女期の心の揺れ動き、大人の社会の勝手さや、家族愛、そしてコロボックルを守ろうとする気持ち。
私も初めて「コロボックル」シリーズと出会った頃のように、1ページ1ページ、主人公たちと一緒にドキドキしたり不安になったり、期待したり……。
「子どもの頃に出会った大好きな本が大人になって再び始まる」という、この稀有な出来事に、本当に感謝・感謝!
主人公は小学校の3年生。
彼が大人になってから、少年時代を振り返るという語り口で物語は進みます。
(『だれも知らない小さな国』のせいたかさんと同じですね)
舞台は『コロボックル絵物語』と同じく、北海道。私たちの知らない、また別のコロボックルたちが登場します。
時代は今から20年前ぐらいに設定してあるようです。バブル景気の終わった頃でしょうか?
と、いうことで主人公は私よりも少し下の世代。
それでも、せいたかさんは戦前生まれの人でしたし、その子供世代のチャムちゃんや正子さんだって私よりもずいぶん年上だったはずなので、語り手の世代がグッと近くなりました。
今後、現代の子ども世代、私の子どもたちの世代がコロボックルに出会うお話も描いていただけるでしょうか。
子どもたちにとって「古いお話」じゃなくて、「身近なお話」になる日がくるのが楽しみです。
<関連サイト>
・講談社 コロボックル物語特設ページ
まだ新刊については更新されていないのですけれど。(2015.10.30.現在)
有川浩版の「コロボックル」シリーズの新刊、書下ろしの長編です。
『だれもが知ってる小さな国』
有川 浩・作
村上 勉・絵
講談社
読み始めて、佐藤さとる版との違和感がないことに驚きました。
丁寧で優しい、そして子どもたちに伝わる描写。
「新しい作者になった」ということを忘れてしまうぐらい、ここには同じ「コロボックル」の世界の空気が流れています。
もちろん村上勉さんのイラストが、世界観を繋げる大きな力になっているのは間違いありません。
コロボックルの新しいお話を読むことがかなった喜びを大きく感じながら、一気に読んでしまいました。
いつの時代にもある、少年少女期の心の揺れ動き、大人の社会の勝手さや、家族愛、そしてコロボックルを守ろうとする気持ち。
私も初めて「コロボックル」シリーズと出会った頃のように、1ページ1ページ、主人公たちと一緒にドキドキしたり不安になったり、期待したり……。
「子どもの頃に出会った大好きな本が大人になって再び始まる」という、この稀有な出来事に、本当に感謝・感謝!
主人公は小学校の3年生。
彼が大人になってから、少年時代を振り返るという語り口で物語は進みます。
(『だれも知らない小さな国』のせいたかさんと同じですね)
舞台は『コロボックル絵物語』と同じく、北海道。私たちの知らない、また別のコロボックルたちが登場します。
時代は今から20年前ぐらいに設定してあるようです。バブル景気の終わった頃でしょうか?
と、いうことで主人公は私よりも少し下の世代。
それでも、せいたかさんは戦前生まれの人でしたし、その子供世代のチャムちゃんや正子さんだって私よりもずいぶん年上だったはずなので、語り手の世代がグッと近くなりました。
今後、現代の子ども世代、私の子どもたちの世代がコロボックルに出会うお話も描いていただけるでしょうか。
子どもたちにとって「古いお話」じゃなくて、「身近なお話」になる日がくるのが楽しみです。
<関連サイト>
・講談社 コロボックル物語特設ページ
まだ新刊については更新されていないのですけれど。(2015.10.30.現在)