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『働かない息子・娘に親がすべき35のこと』

2014年04月17日 | BOOKS
『働かない息子・娘に親がすべき35のこと』
監修:二神能基 畠中雅子
アース・スター エンターテイメント


 「ひきこもり」という言葉が世の中に定着してどのぐらいたつでしょうか?
 最近「ひきこもりの高年齢化」についての書籍がいろいろと出版されています。

 この本は、とくに成人した「ひきこもり」のお子さんがいる保護者を対象にした本です。

 保護者の価値観・理想と、現実のギャップ。
 保護者のコミュニケーション不足(思い込みと押し付け)。

 日本の高度成長期を過ごした親と、就職しても不安定な現代を生きる子供たちの「理解しあえない」価値観の違いを、保護者が認識することから始めることを勧めています。

 「親に愛される、親の期待に応えられる人間になりたい」という頑張り屋の子どもたちが、親の理想である「ほんの一握りの勝ち組」になれなかったときに、「ひきこもり」は生まれてしまうのかもしれませんね。

 ファイナンシャルプランナー監修の「3章:息子・娘のために親が準備しておくべきこと」は、親の資産を上手に残して、親の死後に備えるというもの。
 資産のない家庭のプランがもっと詳しく載っていればよかったのですけれど……。


 親の理想で縛り付けずに、とりあえず日々の生きる糧を自分で得られるように、子どもを開放し、自立させること。
子育て真っ最中の私も、肝に銘じておこうと思います。
 
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