~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

星野道夫と見た風景

2012-12-10 10:16:21 | 日記
昨日は、星野道夫さんの奥さんである直子さんのお話を聴いてきました。

星野さんの写真のスライドを映しながら、「夫は…」と語る

真っ直ぐな静かな雰囲気の直子さんに、人柄というのはどんなところ

にも出るのもなのだなーと、しみじみと思いました。

星野さんは41歳の時に、直子さんと結婚し43歳で亡くなっています。

なんと短い結婚生活だったのでしょう…

しかし、星野さんとの深く豊かな時間が、今の直子さんを貫いて

いるように思えました。

星野さんが、一枚一枚の写真を撮るのに、どれだけ時間が

掛かったかということ…

夫の思い出を語る直子さんに、今なお星野さんと共に生きる

妻の姿を見た気がしました。

直子さんがアラスカの時間を運んで来てくれているような、

そんな時が流れていました。

「カリブーの心臓を食べた時、体の真ん中から

温かくなり、今生きていたいのちが、私たちといのちと

繋がった瞬間かと思った」と、話された時には、初女先生の

お言葉とぴったり重なった気がしました。

「すべてのものに、平等の時間が流れている…」

この星野さんの何気ない言葉が持つ、意味の深さを

直子さんのお話を聴きながら、噛みしめていました。

アラスカを想う時、アラスカの風景中に、星野道夫は

少しも色あせることなく、歴然といるのです。
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