~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

鎌田實先生と初女先生

2013-05-15 22:28:03 | 日記
今日、片付けをしていて、2006年の雑誌のコピーを見つけました。

鎌田實先生が、初女先生を書いた文章です。

『「自殺を思いとどまったり、不登校をやめて学校へ行ったり、

数日で生き方が変わることがあるのは、自分の考えが元々あった

それに本人が気がついただけ。私は何もしていません。

数日で私が何かしてあげられることなんてないのです。

みんな自分で答えを持ってきています。私自身が丁寧に生きる。

私が、一人ひとりを丁寧に迎い入れ、丁寧に食事のもてなしをする。

それを見て頂くだけなのです」

そうだよなあ。僕らは途中で相手の言葉を遮って、せわしく

こう思うと諭してしまう。そこでじっと待てないんだなあ

同じ言葉にしても、指導された言葉より、自分の力で

たどり着いた言葉の方が、その人の人生を変える上で、大きな

力の差があるように思う。

おばあちゃんの名前は、佐藤初女さん84歳』とありました。

初女先生は、人は自らの中に答えを持っているということを

確信しておられます。

先生がひたすら聴いて下さると、自分では気が付いていなかった

自分の中の答えを見つけることができるのです。

初女先生は高齢の為、耳がかなり聴こえづらくなっています。

それでも、一心に聴こうとされる先生の姿勢が魂に響いて

来るのかもしれません。

先生は、いいと思う事は行動に移していきたい。

どの部分に神が働き、心に、ひいては魂に響くか、私達には

わかりませんので、始終心を込めて生きたいと思います。

と、言われています。

鎌田先生が言われるように、私も途中で相手の言葉を遮って

自分の意見を言いたくなるし、始終心を込めるなんて

何だか、考えただけで無理と思ってしまいます。

でも、この広い世界で初女先生とのご縁を頂けたという

奇跡を思うと、無理で終わらせてはいけないなと思いました。

鎌田先生は初女さんの言葉を聞いていると、青森出身の

岩次郎(養父)を思い出す。縄文の空気を

そのまま持ち続けているような、素敵なおばあちゃんと

出会った。と書いていました。

そうか、初女先生と過すあのゆったりとした時間は

縄文の時が流れているのかも…
コメント
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