~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

おむすびと心

2013-12-18 23:14:40 | 日記
初女先生のおむすびを食べた人は、「ふっくらとして柔らかいけれど

崩れない、口の中に入れるとご飯がほどける」と言われます。

なかなか、そんなおむすびは作れません。

先生は「おむすびって、みんな簡単に考えているんだよね」と

言われ、おむすびがちゃんと伝わってないということに、

本当に困っていらっしゃいました。

講演会の時に、「おむすを作ると、海苔を合わせたところが

爆発するのはなぜですか?」と、質問された方がいました。

先生は、ちょっと不思議な顔をなさって「私の結ぶのを見ていて

下さい」と、言われました。

前泊の人との交流の時に「おむすびが堅くなるのですが

どうしてでしょうか?」という質問に先生は、

「それは心です」と、即答されたそうです。

そうか、心か…

そう考えると、おむすびは簡単なことではないです。

おむすびを結ぶ時の手の形も、心という字のようになります。

ふっくらと柔らかいけれど、崩れないというのは

初女先生の心、そのもののような気がします。

先生は「調理する姿勢には、その人の生き方がそのまま

反映されます。

特におむすびは、素朴な食べ物だからこそ、作った人の

心がはっきりと表れてしまう。

ご飯を洗うところから、海苔を巻くところまで、片時も心が

話せません」と、言われています。

初女先生のおむすびを形だけで捉えて、その人が教えていくと

先生のおむすびとはかけ離れたものが、初女さんのおむすびとして

伝わっていることに、本当に心を痛めておられました。

先生、おむすびは、作る人の心そのものなんですね。

だから、おむすびによって心が結ばれていくんですね。
コメント
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