~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

再びの生

2013-12-08 22:04:27 | 日記
一昨日、信号を渡った処で「山崎さん」と呼びとめられました。

夕暮れの中で、その人の顔を見ても一瞬分からず、誰?と

思った時に、私が会いたいと思っていたMさんだと分かったのです。

初女さんのポスターを見て、講演会に申し込んで来てくれた方です。

ポスターを見て来てくれたのはMさん一人だったので、

貴方の為にポスター作ったんだね、話したくらいでした。

私が、声を掛けられた瞬間分からなかったのは、Mさんの顔に

生気が溢れていたからです。

Mさんは「私、お米研ぐのって嫌だったんですが、初女さんの

研ぎ方だと、いいなーと思って、時間かかって大変だけれど

ご飯炊いて、お出汁取ってお味噌汁作ってます」と、

言うのです。

そう話してくれる彼女の明るい表情を見ていて、私は

やっぱり「食はいのち」だと思いました。

美味しいと思って、ちゃんと食べていると、いのちが喜び

体も心も生気があふれてくるのだと…

Mさんは講演会の後、再び三浦海岸を訪れたそうです。

裸足で砂浜を歩いたと言うMさんの話を聞いて、思わず

「わー、ガイア(映画)の初女先生みたい!」と言って

しまいました。

私は、Mさんの話を聞いて、人は気づきによって変わる

ことが出来、いつからでも生き直すことができるのだと

思いました。

子どもを亡くし「死ぬ楽しみが出来ました」と

言っていた私が、イスキアを訪れ初女先生と2日間過ごし

帰るときには、いつの日か息子の死を感謝を持って

受け入れることが出来ると思ったのは、初女先生との

出会いで、再びの生が自分の中に立ちあがったからだと

思っています。

Mさんと立ち話で、ご飯の炊き方やおむすびの話を30分

近くしていました。

今度、ゆっくり会いましょうと約束して、別れる間際

Mさんが「私、今 図書館で借りた初女さんの本を返しに

来た帰りだったんです。」と、言われたので何だか

この出会いが、偶然ではなく「おむすびの祈り」によって

結ばれた出会いのように思えました。

初女先生の講演会をさせて頂いた幸せを噛みしめながら

私は、自転車を走らせました。
コメント
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