~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

悲しみを悲しみのまま終わらさない為に

2013-12-29 22:11:41 | 日記
もう、今年もあと2日となりました。

毎年、この時期になるとあの世田谷一家殺害事件を思い出します。

未解決の事件とはいえ、毎年思い出すのはなぜでしょう…

この事件に関する本は何冊も出ているようですが、手に取ることは

ありませんでした。

何か、このことを知ろうとするには、あまりにも悲しみが

大き過ぎて、避けていました。

それでも、私の心に刺さった棘のようにこの事件はずっと

ありました。

先日、この被害者のお姉さんが書かれた本を読んでみようと

いう気にやっとなり、本を取り寄せました。

『この悲しみの意味を知ることができるなら』という題に

心響くものを感じました。

私も、息子を亡くした後、悲しみを悲しみのまま終わらせたくない

と、思ったからです。

人は必ず死にます。

どういう死であれ、死を迎えない人はいないのです。

では、死をもって終わりかというと、そうではないと私は

思うのです。

死を超え、死の向こうから紡ぎだされるものがあるはずです。

この本を書かれた被害者のお姉さんも、そのことを魂の

レベルで感じたのだと思います。

明日でこの事件は13年目を迎えるそうです。

12年間、忘れられず私の心に棘のようにあったこの事件の

存在の意味が、この本を読んだら分かるかもしれません。

「にいなちゃん」「礼君」

亡くなった二人のお子さんの名前が、親戚の子どもの

ように、すっと出て来る訳が分かるかもしれません。

無念な死であればあるほど、悲しみを悲しみのまま

終わらせてはいけないと思うのです…

コメント
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