~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

子どもにとっての最後の仕事

2016-01-23 18:14:05 | 日記

ラジオや新聞に人生相談というがありますが、敢えて

聴いたり読んだりしようと思いませんでしたが、

新聞に回答者が高橋源一郎となっていたので、

最近読むようになりました。

今日の相談は81歳の母が、父が施設に入った後に父の

不貞を知り父に暴力を振るったり、母の暴走が止まらず

どのように母親に接すればよいかというものでした。

源一郎氏は、自分もギャンブル依存症で嘘つき父親が

大嫌いで亡くなった時も少しも悲しくなかったが、ある日

鏡に映った自分が父親にそっくりになったと気づいた

その瞬間、父親が自分を大切にしてくれた思い出が

蘇った、自分は不快な記憶だけを覚えていて、

愛に溢れた記憶を封印していたのですと…

源一郎氏は「あなたのお母様は、感情のみで動

子どものような世界に戻ってしまわれたのでしょう。

人は最後にみんなそんな世界に戻ってしまうのかも

しれません。でも、お母様が貴方たち子どもを

何よりも愛おしく思っていたことを忘れては

いけないように思います…

お母様の姿は未来の貴方の姿なのかもしれないの

です。

子どもにとって最後の仕事は、子どもに戻った自分の

親に対して、その親になることのような気がします。

子どもがどんなにバカなことをしても、親は決し

嫌いになったりしないでしょ。

だから、嫌わないであげて下さい。もうあなたにとって

子どもなんですから。」

源一郎氏のこの言葉が心の深みに降りて来て、

幼い子どものような母の顔が浮かんで来ました…

 

コメント
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