私の職場は、障がい者の作業所です。
障がいが重い人が多く、言葉を話せる人は2人です。
作業と言っても、一人で出来る人は3人
1冊100円のメモ帳に、1枚1枚ステンシルで
表紙に絵を入れていくのです。
1日やって表紙が4枚出来れば、よく働いたね!
という感じです。
効率という今の社会からは、別世界にいる感じ
です。
お仕事以上に重要なのが、トイレに行くこと
みんなのトイレが終わると、気が付けば
お昼になっているのです。
食べることも介助が必要です。
トイレと作業と食事で、一日が終わるのです。
でも、このゆっくりを流れる時間が、
ほっとさせてくれるのです。
私たちが、置き忘れて来たものが彼らの中には
あるのです。
月に一回のスポーツ教室でのゴロバレー
(座ったままの当てないドッジボール)は、
みんな動作があまりにゆっくりで、見ていて
眠くなってしまうほどです。
障がいを持った人がいることで、知ることが
出来るゆっくりの世界。
この世界が、競争社会を暴走させない小さな
石つぶてになるかもしれません。
明日はプレミアムフライデーでしょうか。
早く終わって、お金を使って楽しむことを
考えるのでなく、ゆっくりの世界を体現してみたら
どうでしょうか…