息子の本棚に「アラスカノート」と書いてある
ノートがありました。
開くと、アラスカへの思いが書き記して
ありましたが、ノートは1ページで終わって
ました。
星野道夫さんに憧れて、アラスカへの夢を
持っていた息子ですが、現実の生活が忙しくなり
夢は途切れてしまったようです。
今日、息子と一緒に星野道夫さんの本に出て来る
ボブ・サムに会いに行きました。
星野さんとのことを話してくれるボブに、
星野さんの精神を感じました。
ボブが神話を語ってくれました。
遠い祖先が届けてくれる贈り物のように…
でも、それは過去のことではなく、今を生きる
私たちが問われてことでもありました。
終わった後、息子とボブに会いに行きました。
息子は「星野道夫さんのことは教科書に載ってます
僕は生徒に星野さんのことを伝えて行きます」と
言い、ボブは「僕を学校に呼んでくれ。
話をするから」と言ってくれました。
ボブと硬い握手をして別れた息子の顔は、
どこか晴れやかでした。
私は、母の直観でアラスカの夢がまた息子の中で
膨らんでいるのを感じました。
まさか、星野道夫が出合ったボブ・サムと
私たちが言葉を交わすなんて…
『想い続けた夢がかなう日の朝は、
どうして心がシーンと静まり返るのだろう。
星野道夫』