6月23日は沖縄慰霊の日です。
息子から、慰霊の日に沖縄に
行きたいから知り合いいない?
と、メールをもらい慌てて
過去の記憶を手繰り寄せて
いたら、浮かんできた人が
いました。
私が20代初めの頃、人形劇の
沖縄公演でお会いした方の
息子さんがいました。
お父さんは亡くなられて
いますが、随分前に息子さんが
手紙をくれていたのです。
今回連絡すると、うちに
泊まれば!とまで、言ってくれ
ました。
私が、彼に会った時は5歳
だったそうです。
その時に私が送った絵本と
手紙を、いまだに持っていて
くれたのには本当に驚きまた。
彼のお父さんが、戦争の実態
というのを私に初めて教えて
くれたのです。
信頼した大和人しか連れて
行かないという自然壕は
一歩歩くと、人骨や歯があり
私は動けなくなってしまい
ました。
懐中電灯を消すと、真っ暗で
闇の中です。
自分の存在さえ不確かに
なりそうで、思考が止まり
唯恐怖が押し寄せて来ました。
戦争を知らない私が、生まれて
初めて体で感じた戦争の恐怖!
何十年経っても忘れられません
私に戦争というものを教えて
くれた知念さんの息子さんが
うちの子を自宅に呼んでくれ
平和祈念館に配属だった教員の
友達と食事をしようと誘って
くれました。
こんな風に繋がっていくなんて
このご縁に感謝一杯です。
戦争を知らない私達が、戦争を
伝えていかなければ!
気がついたら、戦争の出来る
国になっていたなんて、
決してしてはいけません。
憲法9条を絵に描いた餅に
してはなりません。
9条は、地球を守る世界の憲法
です。
作家の早乙女勝元さんは
平和憲法という歴史的な宝を
私の世代で失うのはやりきれ
ないと、憂えていたそうです。
早乙女さんは、平和は歩いて
来てはくれないと、言われて
ました。
この平和のバトンを手放しては
ならないのです!
沖縄慰霊の日に
私は、平和を誓います。