今朝、田口ランディさんの
facebookを見たら、
谷川俊太郎さんが亡くなった
と書いてあり、ショックで
言葉が見つかりません
でした。
谷川さんの詩に何度励まさ
れたことか…
谷川さんの詩の朗読会も
息子さんとのコンサートも
行きました。
難しいことを易しい言葉
で伝えてくれていました。
谷川さんの詩には
ユーモアがあり希望があり
読むと背中をそっと押して
もらえるような気持ちに
なりました。
最期に書いた詩が
『感謝』だったそうです。
92歳、充分生きてくれたと
思いますが、まだまだ
生きて言葉を贈って
欲しかった…
しぬまえにおじいさんの
いったこと
谷川俊太郎
わたしは、かじりかけの
りんごをのこして
しんでゆく
いいのこすことは
なにもない
よいことは
つづくだろうし
わるいことは
なくならぬだろうから
わたしには
くちずさむうたが
あったから
さびかかった
かなづちもあったから
いうことなしだ
わたしの
いちばんすきなひとに
つたえておくれ
わたしは
むかしあなたを
すきになって
いまも すきだと
あのよで
つむことのできる
いちばんきれいな はなを
あなたに ささげると
谷川さんが編んだ詩集
祝魂歌より
『今日は死ぬのに
もってこいの日だ』
プエブロ族の古老
今日は死ぬのに
もってこいの日だ。
生きているものすべてが、
わたしと呼吸を
合わせている。
すべての声が、
わたしの中で合唱している。
すべての美が、
わたしの目の中で
休もうとしてやって来た。
あらゆる悪い考えは、
わたしから立ち去って
いった。
今日は死ぬのに
もってこいの日だ。
わたしの土地は、
わたしを静かに
取り巻いている。
わたしの畑は、
もう耕されることはない。
わたしの家は、
笑い声に満ちている。
子供たちは、
うちに帰ってきた。
そう、今日は死ぬのに
もってこいの日だ。
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