駅からの帰り道、大きなお月様にじっと見つめられて
いるような気がしていました。
お月様を観ていると、宇宙を感じます。
やわらかい光の中に、初女さんや息子…旅立った
人たちの顔が見えてきます。
息子を亡くした後
夜になると、「お兄ちゃんに会いに行こう!」と
小学校3年だった次男の手を引いて、お月様を
見に行っていました。
寒い時も、見たいテレビがある時も、黙って
私について来てくれました。
望遠鏡を買って、家族3人で月の写真を撮りました。
宇宙の中に永遠のいのちを感じていたのです。
私たちの原子は星と同じだということは、
宇宙は私たちの故郷…
帰るべき処
大きなお月様に見守られながら、家路に
着きました。