10月3日は初女先生のお誕生日なので、皆で集まり
礼拝をしようというお知らせを受けて、イスキアに飛んで
行きました。
森のイスキアの中を歩き、ひとしきり泣いてお落ち着いた
時に、新潟から伊藤神父様が到着しました。
私は弘前に来る前に、「いのちのエール」の写真を
撮った写真家のMちゃんが、フランスから持って来た
ルルドの泉の水を、初女さんにと託されて来たので
神父様に礼拝の時に使って頂けないでしょうかと
お願いすると、とても喜んで下さいました。
礼拝は外でやることになりました。
そう、イスキアの大切な礼拝は今までも外でした。
テーブルの上に神父様が持って来られた、真っ白な
布がかけられ、初女先生の誕生礼拝が
始まろうとした時に、ポツっと雨落ちてきました。
でも、すぐにやみ礼拝は始まりました。
伊藤神父さまが、初女先生が言われていた
「原点に返る」ということを話して下さいました。
私たちが献花したピンクのカーネイションの上に
ルルドの水がかけられ清められました。
厳かな静かな時間が流れて行きました。
式が終わり、田口ランディさんが作詞した初女さんの歌
「ふきのとうの歌」をkoyomiさんが歌い出すと、
途中でパラパラっと雨が降り、すぐにやんだのです。
その場にいた人達は、初女さんの拍手だと感じました。
koyomiさんは、歌い出したらふわっと風が吹いてきて
驚いたと言ってました。
誰もが、初女さんの存在を感じていたのです。
すべてが終わった時、いきなり土砂降りの雨と
なったのです。
初女さんは、大切な時に雨を降らす方でした。
お淨めの雨だと言われていた、その雨が降ったのです。
「初女さんがいるね」「喜んでいらっしゃるね」などと言う
言葉が皆の口からこぼれてました。
そして、森のイスキアの中に入り、
みんなでおむすびを食べて、初女さんの話しに花が
咲きました。
初女さんが一番望んでいる、イスキアの姿が
そこにありました。
唯一つ悲しかったのは、イスキアをキツツキが穴を
開けていたこと、それもかなりの数を…
人がいないとは、こういうこなのかと思い知らされた
気がしました。
後日、雪のイスキアのHさんにそのことを話すと
「先生がいた時から、キツツキが穴をあけて
200万くらいかけて直していたんだよ」と…
初女先生は、一生懸命働いて森のイスキアを
守って来られたんだなと、胸が熱くなりました。
森のイスキアを朽ちさせてはいけない、
ここは、初女先生がいなくても先生の心が宿っている
場所だから、それだけで存在と力があるのです。
何とか遺して行きたいと、心から思いました。
やっぱり、森のイスキアには初女さんが
いらっしゃったのです。
確かに…