~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

初女先生の「信じる心」

2017-02-17 22:40:04 | 日記

夕方、家路に急いでいると、後ろからお母さんと

子どもの声が聞こえて来ました。

母親が「お父さんが遅かったらおいて行くから」と

言うと、小さな子供が「ダメ、ダメ」と

「置いていちゃダメなの」と母親が聞くと

一生懸命「ダメ、ダメ」を繰り返すのです。

このやりとりを聞いて、目頭が熱くなってしまう

自分がいました。

こういう真っ直ぐな気持ちって、少なくなったな…

先日から、「信じる」ということを考えています。

初女先生は、どうしてあんなに信じて待つことが

できたのかな~

信仰の原点は信じることだから、先生の信仰の

強さからかな…

先生は、「神さまを信じるのは、お母さんを

信じるのと同じことです。」と言われてました。

『女学校でシスターと、交わした会話を覚えて

いますと…

「あなたはお母さんがいますか?」「はい、います」

「本当のお母さんですか?」「はい、もちろん」

「本当ですか?」「はい…」

「信じる」とはそういうことなんですよ」

子どもは、自分が生まれたときのことなど

覚えていません。それなのに、いつもそばにいて

養い、世話をし、守ってくれている母親を

全面的に「信じて」、「お母さん」と呼びます。

神さまを「信じる」とはそういうことだと、

そのシスターは教えて下さったのだと思います。』

この言葉の中に、初女先生の「信じる」の原点が

あるように思います。

初女先生の「信じる」は、その人の言っている事を

信じるということに留まらず、その人の中の

生きる力、良くなりたいという心を信じて待って

下さるのです。

他者をそこまで信じるとは、本当に難しいことです。

それは家族であってもです…

初女先生の信じる心の強さを、今まで以上に

感じている私です…

 



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重荷を捨てる

2017-02-16 21:55:28 | 日記

新しい年がスタートしたのに、なぜか心が

晴れない日が続いています。

このままではいけないと、思っていた時

初女先生のこの言葉が心に留まりました。

 『後悔や不安などのこころの迷いは、ちょうど

 重い荷物のようなものです。不必要なものまで

 背負い込んでいると、いつの間にか重荷に

 押しつぶされて、自分が心配していたことばかりが

 現実になってしまいます。

 そして、自分自身が招いた悪い結果を見て

 「やっぱりわたしはダメなんだ」と、また別の

 重荷を背負いこんでしまうのです。

 重荷を背負いこんでいるという自分自身に

 気づき、不要な荷物は自分で捨てることしか

 解決の道はないのです。』

不要な重荷を捨てると、腹を決めることなんだ

そうか~

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深すぎるくらい深い、初女先生の愛

2017-02-14 23:30:26 | 日記

昨日から、「傾聴」のことを考えていて、

初女先生の聴く姿を思っていたら、もしかしたら

究極の愛って、信じることかもしれないと

思えたのです。

初女先生は、相手に何も求めず唯、聴く

そしてそこには、揺るぎのない信じる心が…

だから聴いてもらった後に、私の抱えて来た

悲しみ苦しみをすべて受けとめてもらえた

それだけで生きていけると思えたのでしょう。

相手を真っ直ぐに信じる。

深い愛がなければ出来ないことです。

初女先生が亡くなってから、先生の愛がどんなに

深いものだったか、ようやく分かってきました。

信じることは信仰の原点

初女先生の愛の源は、信じることだったんだ

今頃、気が付きました…

深過ぎるくらい深いな~

初女先生の愛は…

 

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傾聴

2017-02-13 22:19:50 | 日記

新聞に、相談に答えるのではなく、相手の話に

共感しながら聞く「傾聴」のことが載ってました。

「有終支援 いのちの山彦電話」はそのことに

徹底していると…

『うつ病、引きこもり、経済苦…最近は中高年男性

からの電話が多くなった。プライドが高く周囲に

言えない。顔の見えない電話だから話せ、

1時間以上も気持ちをぶつける人がいる。

怒られても無言でも、ただ傾聴する。

東日本大震災の被災地からもかかってくる。』

代表の西川さんは「男の人は寂しい人が多い…

相手の心と響きあえた時の喜びは代え難い」と

語っていました。

この記事を読んで8年前に、初めて初女先生の

講演会をやった時に申し込んで来た男性のことを

思い出しました。

家族との縁も経ち、車の中で暮らし、そこから

仕事へ行っている。死ぬ前に初女さんに一度

会いたいと言われ、講演会の申し込みをされて

来たのです。

私は、驚きすぐに初女先生にお伝えすると

「私に会って死んだ人はいない」と言われました

その男性からは、初女さんの話を聴いたけれど

後ろの方で顔がよく見えなかったと、メールが

来ました。

それから、時々メールが来るようになりましたが

いつも生きていても意味がない、どうやって

死のうかと思っているということが

記されていました。

私は、生きることに少しでも希望を見いだして

欲しいという思いで返信していました。

本当に自分は未熟だったな~と思うのですが、

ある時、その男性がテレビで死んだ後の始末を

してくれるNPOのことを知り、私にその

NPOのことを教えて欲しいと言ってきたのです。

私は、そのようなNPOは知らないし、そういう

関係の知り合いもいないので、どうしても

知りたかったら、テレビ局に聞いたらどうでしょう

と返信したら、その男性からあなたはひどい人だと

いう激しい文面のメールが来て、それきりになって

しまったのです。

今日、いのちの山彦電話の記事を読み、あの男性は

ただ、聴いて欲しかっただけなのに、私は

その気持ちを受け止めないで、テレビ局に聞いて

みたらと、他人事として片付けようとしたのだ

どれほど、あの男性の心を傷つけたことかと

今頃になって気が付いたのです。

初女先生は、相手の立場になって聴くと言われて

いました。

自分の思いを織り交ぜないでと

そのことが、どんなに大切なことか…

あの男性は、今でも車の中で暮らしているの

だろうか

「男の人は寂しい人が多い」という…

あの男性の寂しさを、どこまで私は感じて

いたのだろうか…

本当にごめんなさい…

 

 

 

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初女先生が思いを寄せたお菓子

2017-02-12 23:04:38 | 日記

昨日は弘前で、今日は札幌で初女先生の偲ぶ会が

ひらかれました。

私は、元旦の母の入院もあり、こちらで

一人先生を偲んでいました。

そんな私のことを思って下さった方が

初女先生がお好きだった弘前の大阪屋さんの

お菓子を送って下さったのです。

その方の心の温かさが、初女先生に重なりました。

初女先生は、どんな小さなものでもみんなと

分かち合って下さいました。

子どもが小学生の頃は、頂いたものだけれどと

袋に入ったあめやお菓子を送って下さいました。

あんなにお忙しかったのに…

今日お菓子を送って下さった方に

先生から何回か、大阪屋さんの羊羹を送って

頂きましたと、メールをしたら

先生は、羊羹は自在に切れるので、何人お客様が

見えても大丈夫なのよ。と言われていたと…

皆に一口でもいいから、行き渡り分かち合いながら

召し上がるのが、先生のおもてなしでしたと、

その方が返信くださいました。

お菓子の中でも大阪屋さんの羊羹は、

初女先生にとって特別なものだったような

気がします。

初女先生のお香典のお返しに送られて来たのも

大阪屋さんの羊羹でした。

「みんな仲良くね。」

こんな初女先生のお声が、羊羹を頂いたときに

聴こえて来たような気がしました。

11日、全国的に大雪だというのに、弘前は晴天

だったそうです。

夕食の後で、祭壇にお供えしていたお菓子を

主人と二人で頂きました。

丁寧に作られた和菓子は、とても美味しかったです。

初女先生が思いを寄せていた大阪屋さんのお菓子

その包装紙には岩木山の絵が描いてありました。

私は、先生がなさったように丁寧に包装紙を

畳みました。

やっぱり弘前は、私にとってふるさとだと

思いながら…

 

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笑顔のチカラ

2017-02-11 21:45:46 | 日記

夜、自転車を漕いでいると空がやけに明るいのです。

あれっと思うと、大きな大きなお月さまが…

見ていると、何だか初女さんが笑っているような

そんな気がしてきました。

今日は弘前で、明日は札幌で初女さんの偲ぶ会が

ひらかれます。

初女さんが「みんな仲良くね」と、笑顔で

言っているような…

笑顔と言えば、人間は笑顔でいると免疫力が

アップするのだそうです。

「おかめ、ひょっとこのおかめの顔が体に

いいのよ。いつも笑顔でいなさい。」と

私が信頼している治療師であるÝ先生が

言ってました。

今日、テレビでも小学生が野球ボールを

投げたら、笑顔だとスピードが速くなるのです。

笑顔のチカラは、すごいです。

ランディさんは、いつも笑顔です。

そんなランディさんの笑顔を見ていると

こちらまで幸せな気持ちになります。

辛いことがあっても、ちょっと無理しても

笑顔でいれば、何かが変わってくるかも

しれません。

笑顔のチカラは誰にでも宿っているのですから

大きなまんまるお月様の中の初女さんの笑顔

みんなを見守っていてくれるのですね。

笑顔のチカラ、信じています。

初女さん、有難うございます。

今日は行けなかったけれど、いつも心に

初女さんがいます。

笑顔の初女さんが…

 

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運命は変えらえないけれど

2017-02-09 22:39:30 | 日記

昨日、久しぶりに息子が夢に出て来ました。

小学生の息子がトレードマークの黄色いシャツを

着て、満面の笑みで笑っていました。

私が、会いたかった!会いたかったと

わ~わ~泣いて、自分の泣き声で目が覚めたのです

多分、本当に泣いていたのでしょう。

目が覚めてからも、涙が止まりませんでしたから

そんな夢を見て、朝つけたテレビで18歳の

アイドルの突然の死を知った時、医師が少ない

情報からですが、死亡の原因は心筋炎も考えられる

と、言っているのを聞き、あっ、息子と同じだ!と

久しぶりに「心筋炎」という病名を

思い出したのです。

あの子も、ちょっと風邪っぽいのかなと思って

いたら走った後に心臓が止まってしまったのです。

心臓に風邪の菌が入ったのではと…

あの日、学校を休んでいたら息子の心臓は

止まることはなかったのだろうか…

いや、運命とはそんなことで変わるものでは

ないはず…

息子の死が初女先生との出会いに繋がったのです。

先生と初めてお会いした時、「あなたとは

普通のご縁じゃないわね」と言われたけれど

先生との出会いには創という

ひとつのいのちが介在していたのだから、

やはり普通のご縁じゃなかったんだと

今頃、やっとわかりました。

初女先生の言われる「出あいは未来をひらく」

この言葉そのものの出会いでした。

運命は変えられないかもしれないけれど

その運命をどう生きるかは、私が決められる

やっと、そのことが少し分かって来ました。

夢の中の満面の笑みの創が、私に伝えたかった

ことは、なんだろう…

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ストレスを生まない初女さんの生き方

2017-02-08 19:57:26 | 日記

新聞にあった『ストレスが力になる』という

タイトルが目に飛び込んで来ました。

「ストレスはあなたの力となります。

学び成長するのに必要な生物的な反応なのです」と

スタンフォード大で健康心理学を教えている

ケーリーさんが、科学的に説いたそうです。

ストレスを前向きにとらえると、気持ちが楽になり

仕事の能率もあがるそうです。

とは言え、ストレスを解消するには、ひとりでは

どうにもならないこともあります。

ケーリーさんは、「強いストレスを感じるのは

人とつながり、誰かの助けを得たいというシグナル

なので、弱さを見せ友人や家族と取り組む勇気を

もちましょう」と言われています。

そして、「ストレスに負けそうなときは、逆に

困っている人に手をさしのべると、不思議なことに

力がわいてきます」と…

この文章を読んで、初女先生が

「私たちは人に仕えるために生まれてきました」と

言われていたのを思い出しました。

『「何のために生きるのか」「どうして生まれて

きたのか」と、頭を悩ませるより、人さまの

お役に立つよう動いてください。』と…

初女先生の生き方は、ストレスを生まない

生き方なんですね。

様々な方を受け入れていたのに、先生にストレスが

なかった訳が、やっとわかりました。

ケリーさんは、ストレスを感じやすい心配性だ

そうです。そして、彼女の研究課題は「共感」

「思いやり」で

他者とのつながりを求めるストレス対処法を

「希望の反応」と呼ぶそうです。

初女先生の生き方は、いつも希望に向かって

いたんですね。

このコラムを書かれていたのは、「初女さんの思い」

を書かれた論説委員の中村さんです。

みんな初女先生と繋がっているんだなと、

嬉しくなりました。

 

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初女先生のあの声が聞きたい

2017-02-07 21:56:23 | 日記

静かな朝でした。

昨日の続きに今日があることに感謝したくなるような…

朝食の支度に、じゃがいもの皮をむいていた時に

ふと、思い出したのです。

あっ!あの日も私はじゃがいもを剥いていた、息子の

好きなコロッケを作るためにと…

16年前の台所での一コマがリアルに立ちあがって

来ました。

今日は、息子の誕生日

いくつになるのだろう…

亡くなった息子に歳を重ねて行くことを、やめて

久しいので、生きていたらの息子の年齢が

出て来ない…

息子は何年経っても13歳のままですが、

私の心をしっかり支えてくるほど、彼の魂が

成長していることを感じます。

誕生日、命日という記念日が近づくと、悲しみに

呑み込まれそうになる私を、ずいぶん長い間

支えてくださったのが、初女先生でした。

涙する私に「何年経っても悲しいよね」と言って

そっと手を重ねて下さいました。

記念日症候群とでも言える、この状態から

抜け出すことが出来、歩け出せたら

初女先生は天に召されてしまいました。

きっと息子は初女先生に出会っていることでしょう

朝、息子におむすびを供え、

夜、「おめでとう」も言わず小さなケーキを

食べました。

昨日の続きに今日があるように、息子の誕生日も

過ぎて行きます。

「何年経っても悲しいよね」初女先生のあの声が

無性に聞きたくなりました…

 

 

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神の声を聞いたばななさん

2017-02-05 20:51:44 | 日記

吉本ばななさんの「イヤシノウタ」を読んでいます。

ばななさんの文章は、読んでいると魂の温もりが

伝わってくるのです。

この本の中に『神の声』というのがあり、ばななさんは

1回だけリアルに神の声を聞いたことがあると、書いて

いるのです。

ばななさんのお父さん、吉本隆明さんは「人の為に尽くし

自分の好きな事を最低限しかできなくて、いろ色な人の

支えになって、体を壊し、最期の方は一番好きな散歩や

買い食いやテレビを観ることも読書も出来なくなって、

一番嫌いな病院で管につながれて痛がりながら

死んでいった父」と、ばななさんが書いています。

ばななさんは、あれほど人々を助けた人だから、

きっと安らかな亡くなり方をするだろうと思って

いたのに…

「なんであんな死に方をしなくちゃいけなかったんだろう」

と、イギリスの聖遺物が埋まっているという神聖な丘を

歩いている時に思ったそうです。

そうしたら、「それは、お父さまがご自分を大切に

なさらなかったからです」という声をはっきりと

聞いたそうです。

リアルな神の声だったというのです。

これを読んで、私は初女先生を思い出しました。

先生がご自分の為に時間を使っているのを、

私は見たことがありません。

年齢を考えたら、そこまでしなくてもと、いつも

思い心配していました。

先生は犠牲を伴わない奉仕は無いと言われて

いました。

でも、その「犠牲」は私たちが考える「犠牲」ではなく

ある線までは誰でもできる、そこの一線を越えるか

超えないかということだと言われていました。

初女先生の一生は、人の為に生きた一生だと

思っていましたが、

ばななさんが聞いた神の声を想うと

初女先生は、あんなに人の為に生きた方でしたが

ご自分も大切になさっていたんだなと、思えて

なんだか嬉しくなりました。

あれほど美しいお顔で旅立たれ方を、私を生まれて

初めて見ました。

それは、天に帰っていかれるお姿そのものでした。

本当に美しかったです…

 

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