また描いてしまった什さん。なんだかこの頃は男の人の絵ばかり描いてますね。ほとんどは人間じゃないけど。
この人もきれいな人ですが、白髪金眼の聖者とはどこかちがいます。
前にも言ったけど、什さんは顔が細長くて、鼻も細長くて、目は切れ長で、唇はちょっと薄い。いわゆる美形の定型とはちょっと離れてます。
白髪金眼の聖者は、ほぼ定型を外れていませんけれど。
美しいということは、どういうことかなあって、思うのです。この人は定型から少し外れているけれど、それだからこそ、余計にきれいに見えるのだ。
きれいなうえに、なんだか本当に好きになってしまいそうな、何かがあるんだ。
美と形とは、深い関係があるけれど、それは今の人間が思っているよりはずっと、複雑で、難しくて、おもしろいものだと思う。
太っちょなのになぜか美人に見えてしまう。目が少し小さいけど、だからこそ素敵な美人に見えてしまう。それほど変わったところはない普通の顔だけれど、なぜかとてもいい感じの美人に見える。ときどきそんな人がいます。どうしてかわからない。でもそういう美しさは、ぴっちりと定型にはまり込んだ美形より、なんだか温かい感じがします。
遠くから什さんがくると、あ、什さんだ、とるみは思う。顔が少し長いからわかるんだ。顔が少し長いのが、きれいに見えて、優しく見えて、なんか、とっても好きって思うんだ。
人間は、美と形について、もっと勉強しなければならないと思う。だって、今のテレビに出て来る美人はなんだか、みんなおんなじ顔に見えるんだもの。わたしが年をとってしまったからかもしれないけど、若い人なんかとくに見分けがつかない。かわいい子はいっぱいいるけれど、あ、この子好きだなって子にはめったに巡り合わない。
さて、この作品も、原画に鉛筆とシャープペンシルで描き足して、作品にしてみました。どっちがいいですか?
フェイスブックのアルバムにも入れておきます。
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