「月の世の物語」から。精霊の絵をたくさん描いたので、紹介したいと思います。
まずは余編「二」と「一」に出て来た、白蛇に化身する精霊です。まだ二人だった頃、一緒に歌を歌っているところです。
彼らは全身白く目は赤銅色で瞳は細い。唇もうっすらと赤い。非常に清らかな心の持ち主でそれゆえに神に大事な仕事をさせられたらしい。彼らは二人になる前の記憶が一切ないのですが、それもこの役目のために神に消されたらしい。
彼らの仕事がなんだったのかは、神以外ご存じないでしょうが、多分、この世界で、本当は一つのものであるはずが、二つになってしまった何かが、崩壊してしまうのを防ぐための、何らかの楔のようなものだったのでしょう。
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瑠璃の精霊。
別章「石」に出て来た瑠璃の精霊。もう一度描きなおしてみました。前のがちょっと気にいらなかったので、髪は透き通った水色で額に金に縁取られた瑠璃をはめ込んだ、美しい青年の姿をしているという設定です。記憶で書いてるので、少し間違ってるかもしれないけど。
なかなかに美しく描けました。
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紅玉の精霊。
同じく別章「石」に出て来た、紅玉の精霊。最初は切り絵にしようと思ったのですが、薄紅色の目が描きたくて、途中で色鉛筆に変えました。バックも塗ったら、ちょっと怖い感じになりましたが、薄紅の瞳がきれいなので、載せました。頭に三本の紅玉の角、銀の髪に薄紅の瞳。女性の精霊です。
彼らの仕事は、芸術の道をゆく人間の感性や霊性を高めて、導いていくことらしいです。
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海の精霊。
これは本章「海」に出て来た海の精霊。色鉛筆で描いてみたら、ちょっとおちゃめな感じになってしまいました。きれいな緑の豊かな髪をしています。下半身はウナギのような、人魚の姿をとっている。本当の姿はまた少し違うでしょう。海の底で、人間たちが起こした戦争で穢れてしまった海の秘密をずっと清めているらしい。
いろんな精霊が出てきましたが、皆少々人間離れした姿をしてます。耳も少々とがっている。彼らの歌には「青年」や「少年」たちとはちがう、魔法の力があるらしいです。
今日は精霊の絵をたくさんあげてみました。