世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

うさぎ竜とパキラ

2012-08-24 07:37:34 | こものの部屋

鉛筆でうさぎ竜を描きました。人物の絵ではないので、ウェヌスではなく、こものの方に入れたのですが。

うさぎ竜、最近、描くにつれてだんだんと翼が大きくなってきています。以前描いたのを見ると、翼が異常に小さいのに、なんだかびっくりします。

うさぎのように弱く、竜のようにつよいうさぎ竜。これは私自身、自分のシンボルとしているようなもので、長い間、何回も描いてきましたが。

うさぎ竜が見下ろしているのは小さなパキラの木。星の形に葉を並べる緑の木で、よく観葉植物としていろんなところに鉢がおいてありますが、この木も、一種の自分のエンブレムみたいなものにしたいと考えています。

友達の木はたくさんいるのですけど、野っぱらの隅の楠の木や(あ、彼女はまだ無事に生きています。また写真を撮ったら紹介しましょう)、近くの公園のセンダンの木、ご近所の庭に咲くキョウチクトウ、今はもう死んでしまった、小さなビワの木など…。

知っている人は知っているでしょうが、「月の世」に出て来る林檎の木のモデルは、このビワの木です。あのビワの木が立っていたところには、今はもう何もありません。

みな、この世に生きるわたしの胸のさみしさを埋めてくれた。そして、たくさんのことを、助けてくれた。それで、生きて行くことができた。そして、ある日であった、一鉢のパキラ。彼女も、わたしが生きるために大切なことをしてくれました。

このうさぎ竜とパキラの図は、わたしの生きることを支えてくれたたくさんの植物たちへの感謝をこめた図でもあります。

今だから言う。苦しかった。本当に、ここで、この世界で、生きるのは。
でも50になって、ようやく、何かが変わってきたような気がする。

パキラの絵はまた描いたので、それもいずれ紹介してみたいです。

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