ふ
わたしは すべてを 知っている
おまえたちが 何をしたかを
それをやっていたときの
おまえたちの顔に踊っていた醜い呪いを
すべて 見ている
かのじょはいう ひたすらに
苦しいことも苦しいと言わず
ただ 耐えよ そして乗り越えよと
おまえたちに それができると
かのじょは言う
いや 願っている
だが 真実は かのじょが思っているよりも
重く 激しい
ふ
女性というものは 誰しも
現実に対しての見方が 少々甘すぎるものだ
どんなに頭がよかろうと
この限界を超えることは難しい
なぜならかのじょには悪いことをするという知恵がない
そこが計算を甘くする
人間は天使とは違う
ふ
狂気の中で何をするやらわからぬ連中が
はいて捨てるほどいる
そのものたちが何をやっているのかを
かのじょは知るはずもない
だがわたしは知っている
おのれの汚さを自ら見ている人間よ
その眼と同じ眼を使い
わたしもまた おまえを見ていると思え
ふしぎな技を使い 他人の宝箱の合鍵を作って
他人のものを盗んでいるときのお前を
わたしもまたおまえの目から見ているのだ
どのように言い訳しようとも
ごまかせるはずのないことをやり
悪知恵を回して
あらゆる馬鹿をやりながら
それが試練となって戻ってきたときには
何をすることもできない
本当に
ば か か
おまえたちは
思い知れ
あほうどもが