アンドレア・デル・サルト、16世紀イタリア、盛期ルネサンス。
洗礼者聖ヨハネは聖人ということになっているが、そう勉強が進んだ魂ではない。ただイエスと関連してそういうことがあったという話が神話化し、彼を聖人にしてしまったのだ。だからあまり彼を尊敬したり、大仰に扱ったりしてはならない。本人がのさばって馬鹿なことをやるからだ。実力以上の評価を与えると、人間は調子に乗って、本来自分がやらなければならないこととは全然別のことをやり始める。それでとんでもないことになる。ヨハネの霊魂はそれでかなり世間に迷惑をかけ、いやなことになっているのだ。
これまでの嘘と迷いの世界の中で下した人間への評価は、一旦クリアしたほうがいい。