チマブーエ、13世紀イタリア、ゴシック。
君たちは彼を鞭で打った。罪人のように這いつくばらせ、全員で鞭打った。彼は痛いと言わなかった。ただ君たちの無情に耐えていた。もうどんなに反抗しても無駄だということがわかったからだ。嫉妬に狂った馬鹿の集団ほど怖いものはない。どんなに正しいものでも、その暗黒の前には滅びていかざるを得ないことがある。彼はもう自分の運命を覚悟していた。
君たちはこの図を他人事のように考えてはならない。これはいつか必ず、人類が取り組まねばならない課題なのだ。いつまでも君たちも馬鹿なものではない。勉強を積み、いつかイエスのように賢く高くなる。そしてそのとき、君たちは、自分たちよりずっと進化の遅れた人間たちによって、こういう目にあわされなければならないのだ。
君たちは、こういう未来を、自分たちのために作ってしまったのだ。この課題を、君たちは必ず果たさねばならない。