アーサー・ヒューズ、19世紀イギリス、ラファエル前派。
小さな人間の女がひとりの子供を産んだ。その周りで天使たちが呆然と天を仰いでいる。天使たちは子供の運命を知っているのだ。
その子は約束を果たさねばならない。遠い過去に自分がまいた種を刈り取るために、そのものは生まれてきたのだ。
母親は子に人生を与えたことを後悔しているかのようにうつむいている。その頭上には神を見つめる天使の顔がある。
君たちはこのように、いつかイエスになる。そしてイエスと同じことを学ばねばならない。
恐れてはならない。自分というものは、いつか必ずそれができるものになるというものだと思いなさい。イエスは必ず君たちを見ているだろう。そして試練を乗り越えた君たちを抱きしめるために、手をうずうずと広げているだろう。
愛しているという心を伝えるために、やってきたことのすべてが無駄ではなかったとわかる日が、必ず来ることを信じて、彼は今も君たちとともにいるのだ。