世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

放蕩息子の帰還

2016-04-02 07:26:14 | 霧の風景


バルトロメ・エステバン・ムリーリョ、17世紀スペイン、バロック。

麗しい光景だ。放蕩の限りを尽くして帰ってきた息子を、父がとがめることもなく温かく迎えいれる。これはイエスの心と言ってよい。あなたがたも自己に目覚め、自己存在の真実の故郷に帰るとき、このようにして迎えられることだろう。スペイン出身のこの画家が描く情景は温かい。放蕩息子を受け入れる人々がなんの屈託もなく描かれている。犬さえもが尻尾を振っている。画家を育ててきた環境がよかったのだろう。





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