五大陸をバイクで走破した作家・ルポライターの戸井十月氏がメキシコで開催されたオフロードレース「バハ1000」に挑戦する姿がNHK・BSプレミアムで放映されていた。
このレース、メキシコの荒野1000マイル(1600キロ)をチームメンバーで交代しながら、昼夜を問わず走って時間を競うものらしいが、コースは砂漠や岩だらけの険しいオフロードの連続で、ライディングテクニックに加え、余程の体力・気力がなければ到底走りきれそうもないようなバイクレースである。
生憎、レース本番前の下見走行の際、岩だらけの峠道で転倒して肩を骨折し、やむなくレース参戦を諦めざるを得なくなったが、既に五大陸走破を果たしながらも、63歳にして過酷なレースに挑戦し続ける姿に同世代で、且つ同じくバイクに乗る者として感銘を受けると同時に、元気を頂いた気分である。
しかも、今回の放送で知ったのだが、半年前に肺がんを宣告され、5年先の生存率は50%以下と告げられたうえでの参加である。
放射線と抗がん剤治療を受けながら自宅でトレーニングを続け、体力回復に励む姿も映し出されていた。
普通人なら、がんと宣告されれば、治療に専念することが精一杯でバイクどころではないだろう。
ただ、考え方を変えると、がんの宣告を受けながらも熱くなれる物があるということは、ある意味幸せなことかも知れない。
自分が同じように難病を患い余命数年と宣告された時、果たして治療を続けながら病状悪化のリスクを抱えてまでやり遂げたい事はあるだろうかと考えてみたが、これといって思い浮かばない。やはり、所詮は凡人である。
挑戦し続ける戸井十月氏にエールを送りたい。
このレース、メキシコの荒野1000マイル(1600キロ)をチームメンバーで交代しながら、昼夜を問わず走って時間を競うものらしいが、コースは砂漠や岩だらけの険しいオフロードの連続で、ライディングテクニックに加え、余程の体力・気力がなければ到底走りきれそうもないようなバイクレースである。
生憎、レース本番前の下見走行の際、岩だらけの峠道で転倒して肩を骨折し、やむなくレース参戦を諦めざるを得なくなったが、既に五大陸走破を果たしながらも、63歳にして過酷なレースに挑戦し続ける姿に同世代で、且つ同じくバイクに乗る者として感銘を受けると同時に、元気を頂いた気分である。
しかも、今回の放送で知ったのだが、半年前に肺がんを宣告され、5年先の生存率は50%以下と告げられたうえでの参加である。
放射線と抗がん剤治療を受けながら自宅でトレーニングを続け、体力回復に励む姿も映し出されていた。
普通人なら、がんと宣告されれば、治療に専念することが精一杯でバイクどころではないだろう。
ただ、考え方を変えると、がんの宣告を受けながらも熱くなれる物があるということは、ある意味幸せなことかも知れない。
自分が同じように難病を患い余命数年と宣告された時、果たして治療を続けながら病状悪化のリスクを抱えてまでやり遂げたい事はあるだろうかと考えてみたが、これといって思い浮かばない。やはり、所詮は凡人である。
挑戦し続ける戸井十月氏にエールを送りたい。