○矢野通{5分11秒 逆エビ固め}●安沢明也
矢野が体格差を生かしてドシッと構えて安沢を軽く料理したという印象。以前よりも体に厚みがついて、一つひとつの技に重さを感じた。
○田口隆祐 後藤洋央紀{11分38秒 方エビ固め}●山本尚史 井上亘
井上亘があの中途半端なマスクを放り投げ、素顔でファイト。男らしいいい顔をしているので、絶対に素顔の方がいい。山本は田口・後藤に負けじと気迫たっぷりの攻めを見せていたが、スピードも身に付けたいところ。若手のバチバチぶつかりあう試合は汗がとんできそうで気持ちがいい。
○ブルー・ウルフ{8分23秒 体固め}●真壁伸也
真壁は好きな選手の一人。攻める場面が多く試合内容では優位に立っていたのに、最後に決められないのがもどかしい。このままでは棚橋・吉江・ウルフに置いていかれるぞ。
IWGPジュニアタッグ王座決定トーナメント1回戦
○エル・サムライ 獣神サンダー・ライガー{13分31秒 羽根折り腕固め}●竹村豪氏 アメリカン・ドラゴン
昼間に後楽園ホールで開催された大阪プロレスではリラックスしてお笑いの洗礼をうけたライガー。さすがに登場から気迫が違う。初めて見たアメリカン・ドラゴンはテクニシャンで、正当派レスラー。今の竹村のファイトスタイルとは噛み合わない。案の定、試合終了後は二人がもめてやりあっていた。
IWGPジュニアタグ王座決定トーナメント1回戦
○外道 邪道{15分24秒 外道クラッチ}●ヒート タイガーマスク
ニセヒートを登場させ相手を翻弄し、邪道の左腕にしぼって攻め立てていくヒート。前半はペースをつかんでいたのだが、途中から竹村の乱入をきっかけに邪道・外道のペースに変わっていく。場外を所狭しと乱闘を繰り返し、どこで何が起っているのかわからない乱戦の中で出た外道クラッチ。じつにうまいタイミングであった。
○西村修{40秒 逆さ押え込み}●柳沢龍志
西村がロープに飛ぶ、柳沢かまえる。しかし両者接触せず・・・を3回ほど繰り返しにらみ合った後、突然、西村が背後にまわり得意の逆さ押え込みをしたところ、まさかの3カウントが入ってしまった。会場は大歓声、無我ワールドに染まった。普通ならもう少し試合を観たいところだが、とてもすっきりした気持ちになった。
○長井満也 安田忠夫{9分56秒 片エビ固め}●飯塚高史 成瀬昌由
安田の表情を見ているだけでワクワクする。激しい気迫で勝負する試合が多い中で、安田のようなタイプは新日本の中で貴重である。試合よりもずっと安田に注目していた。
○永田裕志 中西学{21分31秒 エビ固め}●棚橋弘至 吉江豊
棚橋・吉江組と永田・中西組が並ぶと、棚橋・吉江組の方が魅力的で輝いて見える。それだけ勢いがあるということだろう。吉江は肌を黒く焼いていて、ごつい体がいい。棚橋は顔つきがふてぶてしくなってきた。
○天山広吉 バーネット{13分21秒 アナコンダバイス}●ザ・シャドウ ノートン
ピンクのガウンにベルト!髪型は地味になったがエースとしての風格が出てきた天山を見せてもらった。攻めていても攻められていても動きから余裕を感じる。ザ・シャドウはいかにもひ弱ですぐにやられてしまいそうな感じがして、観客が声援を送りたくなる選手であった・・・。天山・ジョシュ・バーネット組はいいタッグチームになりそう。これからも何度か組んで連携をふかめていけばおもしろい。