橘隆志選手のラストマッチという突然の知らせを聞いて、何としてでも行かなくてはと思い、無理矢理都合をつけて駆けつけた。やっと会場に着いたのが1:30頃、すでに人がいっぱいであった。少しでもリングに近い所をということで、会場内の売店の右端の一番後ろの所にもぐりこんだ。
○ツバサ・ブラックバファロー ●福田ユタカ・ビリーケン・キッド
いきなり第一試合からインフィニティの登場。福田ユタカはまだ技も軽い感じが否めないが、大阪プロレスにずいぶんなじんできたように感じた。
○スペル・デルフィン ●えべっさん
えべっさんが落語家の衣装で登場。いつものお賽銭箱を持った場内一周はなし。マットにはざぶとんが敷いてあり、そこへちょこんと座る。なにやら取り出した「R1」のチラシ。今度は一人しゃべりで出場するというのだ。
試合の方は、すっかりえべっさんのペースにのせられたデルフィンが、いつも以上に試合中よくしゃべっていた。
○Gamma 大王QUALLT MA-G-MA{体固め 7分55秒}●タイガースマスク くいしんぼう仮面 村浜武洋
タイガースマスクの動きが一番目立った。FLUXxxを相手にしても、自分の持ち味を出せるようになってきたのである。かなり成長したように感じる。
○くいしんぼう仮面{エビ固め 10分13秒}●ビリーケン・キッド 他正規軍6名
ビリーケン・キッドと福田ユタカが大げさな演技で大いに会場を沸かせていた。福田ユタカは顔は二枚目タイプだけど、中身はこてこての大阪人であるとこの試合を見てわかった。上半身裸のえべっさんもなかなかいい。こういうパターンの試合をさせたら大阪プロレスの独壇場だ。
○スペル・デメキン・高井憲悟{13分3秒 片エビ固め}●橘隆志 シュウ
橘隆志ラストマッチ、試合前から松井さんはもう涙をこらえている。橘隆志にとって、一番仲良く一緒に励んできた4人のタッグマッチは橘隆志を中心に熱い熱い戦いを展開した。
試合が終わった後のセレモニーでは、選手や関係者一人ひとりから花と言葉を贈られ橘隆志も涙を止められない。会場のあちこちでもすすり泣きが聞こえてくる。
そんな中での橘隆志のマイクの言葉
「プロレスファンでいたころは、レスラーに夢や勇気を貰いました。
自分もレスラーになる事で、ファンの皆さんに夢や勇気を与えれると思いましたが、
それは大間違いでした。レスラーになることでファンの皆さんに、
さらに夢や勇気をたくさん貰っていたんだと、今、痛感しています。
今回、家庭の事情でリングを離れますが、事情が許せばかならずこのリングに
帰ってきますので、皆さんそのときはよろしくお願いします。」