このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
私は週一回、土曜日に隣町の古い理髪店へアルバイトに行っているのだが、最近店の売り上げが落ちているらしく、女店主から打開策がないかと相談された。
やはり廉価で早いチェーン店に客が流れているのだ。
母が経営する店は理容師・美容師を複数名雇っていて規模が違うことからなかなか有効なアドバイスが思いつかず、困った私は自分の常連さんに意見を求めた。
「ポイントカードはどうかしら?」
「そうだね、一人店主のお店だと、ポイントがたまった時の値引き額が負担になるかもしれないね。かと言って、値引くなら思い切った額にしないと客は魅力を感じないだろうし。
ただ、僕をはじめ、年配の男性はあまりポイントカードって使わないよ。
恥ずかしいと思っていたり、面倒だったり。
うーん、店の負担にならず、しかもポイントを貯めたいと思ってもらうためにはどうすればいいか、、。
女店主の常連さんたちが離れないようにすればいいんだよね?
じゃあ、こんなのはどうだろう。
5ポイントで靴磨きサービス。
もちろん、本格的に磨くのは時間も手間もかかるので、クイック靴磨きサービスと銘打って。
それを客の目の前で行なって、文字通り、「頭のてっぺんからつま先まで」ピカピカになって帰れる嬉しさを提供する。
これを特別なサービスと思わせるのは、声掛け一つだと思う。
でも、サンダルなどでくるひともいるだろうから、もう一つくらい考えると、、フェイスマッサージ。これも、クイック靴磨きと同じくらいの時間で。
年をとると、顎の筋肉が硬くなって口が開きにくくなるんだけれど、そこをタオルかガーゼの上からもみほぐす。
これはいいものだよ。
これで常連客のハートをつかめないかな。
それはそうと、きみのポイントカードは作る予定ないの?」