リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

黄色い弦

2011年06月01日 13時33分07秒 | 音楽系
マティアス・デュルビー作のドイツ・テオルボの弦を久々に張り替えました。モーリス・オッティガーの楽器はまだスイスにおいてきたままですので、バロック・リュートとしてこのドイツ・テオルボを使っています。

本当は4月中に弦を張り替えたかったんですが、注文してある弦がなかなか届かなかったので、5月の2回のコンサートは「超」古い弦でやってしまいました。m(_ _)m

今回は初めて新しいタイプのナイルガット弦を試してみました。今までのナイルガット弦は白い色の合成樹脂弦でした。白い色はガットともナイロンとも異なるという主張である、とメーカーは言っていました、確か。

新タイプに変更する際に、この主張はあっさりと取り下げて、ガットと同じ色にしてきました。さすがイタリア人変わり身が早いです。(笑)

でも色つけが弦のサイズによって微妙にことなります。びっくりしたのは5コース用に使う直径0.88ミリの弦が黄色に染められていたことです。袋から黄色い弦が出てきたのでなんじゃこれは!なって思いました。まぁ、日本のメーカーならこういうことにはもっとこだわるんですけどねぇ・・・



音は、細い弦は妙な鋭さが減り、太い弦はクリアさが増した感じで、いずれも以前のタイプよりいい感じです。まぁそうでなきゃね。(笑)あとメーカーのうたい文句では細い弦が前より切れにくくなったとのこと。そういや思い出しました。結構新しいナイルガット弦の1弦が本番の30分前に突然切れて、えらい目にあったことがありました。それ以来細いナイルガット弦は使わないことにしていました。今回は大丈夫だろうねぇ。