リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

ソニーのウォークマンを買う

2014年07月07日 17時11分37秒 | 音楽系
ソニーのウォークマンを初めて買いました。NW-ZX1という機種です。ソニーのフラッグシップ機ということですので、ハイレゾの音源も再生できます。



カセットテープ時代では栄華を誇っていたウォークマンでしたが、メモリプレーヤーに移行していく時期に他のメーカーに入り込むすきを与えてしまいました。

あれだけの基盤があれば、よほどのことがない限り他社にその地位を脅かされることはないはずですが、恐らくそのころから今に至るソニーの不調が始まっていたのでしょう。10何年か前、娘がソニー製のメモリプレーヤーを買ったんですが、付属ソフトの使いにくいこと。バグもあったみたいです。本気で開発しとんのかいなと思ったものでした。そうこうしてるうちに、あれよあれよという間に気がつけばアップルが天下を取っていました。ただここ何年かは、ソニーのウォークマンは音がいいというので人気は出てきているようです。

このNW-ZX1ですが、音はすばらしくいいです。Shure535という遮音性の高いイヤホンで聴くと、こんな小さな装置でここまでオーケストラがなるか!という信じられないレベルのサウンドが響きます。さすがソニーです。

いい音がするメモリプレーヤーが欲しかったのでこの点では非常に満足しています。ただ、マシン全体で見るといくつか気になる点もあります。そしてこれらが今のソニーの状態を象徴しているかのような感じがします。例えば・・・

昔からアップル製品って製品の包装、箱の詰め方、ケーブルの巻き方までセンス良く考えられていると思いませんか?それはとても細やかで、とてもアメリカの会社がやっていることとは思えません。まるで和のスイーツの贈り物みたいです。5月に買ったiPad mini もそうでした。箱を開け包装を解いて中身を取り出すときにそれらをデザインした人たちの心が伝わり嬉しくなります。

NW-ZX1はどうか?ある程度意識はしているかとは思いますが、センスが悪いです。ケーブルなんか、普通の家電製品みたいにプラコーティングの針金で縛ってあるだけだし。ちっともわくわくしません。付属品の安っぽく非実用的なケースなんか本気で考えたんかいなという感じのシロモノ。

このプレーヤー、実はAndroidで動いています。電話機能こそありませんが、WiFiもついていますので、インターネット接続も可能です。さっそく日経新聞アプリやスケジュール管理アプリをインストールしました。でもせっかくアンドロイドで動いているのなら、カメラもつけマイクもつければよかったのにと思います。要するにiPod touchと同じ線で行くんです。でも音質はずっといいしGPSもついているみたいな。いまのままだとなんか中途半端な感じがします。さもなくば完全に独自のOSで単機能に徹するか。AndroidはiOSに比べると少し使い勝手が悪い感じですので、このNW-ZX1がiOSで動いているとよかったのになぁと思います。

でも先に書きましたが、驚くべき高音質だし、マスストレージに対応しているのでパソコンからの音楽データ取り込みがとても楽です。従ってミュージックプレーヤーとしては何も言うことがありません。まぁ、だからおまけにはケチをつけるなってところでしょう。(笑)