リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

故障発生!

2014年11月04日 17時22分46秒 | 音楽系
スティーブン・マーフィー作11コースのバロック・リュートに故障が発生してしまいました。まだ製作して1年くらいの楽器なのでちょっと珍しいことだと思います。彼は決して手を抜いたり、ましてや技量不足の製作家ではありませんですが、何があったのでしょうねぇ。

今月16日にその楽器を使う予定のコンサートがありますが、急遽モーリスの13コースで演奏することにしまして、早速弦を一部張り替えました。

スティーブンに連絡しましたら、すぐ直してくれるとのことで、早速楽器を梱包しました。段ボールは、引っ越し用のものをネットで注文しました。サイズは100cmx45cmx50cmです。近所のホームセンターではこのサイズのものはなかったです。



EMSで遅れるサイズがこの箱でぎりぎりです。(高さ+底の4辺の長さ=3m以内)姿が見えるようにプチプチでぐるぐる巻きにして送ろうかとも思いましたが、国内ならいざ知らず海外ではちょっと危険でしょうから、段ボール箱に入れて送ることにしました。

実は国内ならプチプチグルグルでも問題になったことはありません。製作家のM氏はいつもその方法で楽器を送ってくれました。7年くらい前にモーリスから新しいテオルボを送ってもらったときも彼は「ブチグル」で送ってくれましたが何の問題もありませんでした。ただ、そのときはキンガムの頑丈なケースに入っていましたのでよかったのだと思います。私の楽器の場合はあまり強度が高くないラソオマの超軽量ケースですので、やはり段ボールに入れないと危険でしょう。

送付経費は意外と安く、送料、保険、梱包材一切を含めて1万6千円ほどでした。昔ロンドンの製作家にリュートを頼んだとき、輸送経費として10数万払った覚えがあります。ちなみに関税も20%くらいたっぷりかけられました。70年代の終わり頃だったと思います。時代は変わりました。