日曜日は教室の催し物「クラッセン・シュトゥンデ」でした。クラッセン・・・は、ドイツ語でクラスの時間、クラス全体でのレッスンといった意味で、スコラにいたときに師匠が月1回か隔月くらいに行っていたものに倣っています。
内容は、発表会であったり、公開レッスンであったり、レクチャーであったりしますが、今年のクラッセンは公開レッスンとレクチャーを行いました。私の生徒さんのうち約70%の方に参加して頂き大盛況でした。

滋賀県からお越しのYさん。ヴァイスの超難度の高い曲を弾いています。
最近ふと気がつくとバロック・リュートの生徒さんがとても多くなりました。現在ルネサンス・リュートだけのレッスンを受けている方はなんと一人だけになってしまいました。
今までルネサンスをやっていたAさんは昨年からバロックですし、長年ルネサンスをやっていたB君も今やヴァイスをバリバリに弾いています。最近教室にこられた方お二人もそろってバロックです。今やバロック・リュートの時代なんでしょうか?
昔は、ルネサンスリュートで基礎をしっかりと固めてからバロックに移行するべきだということをまことしやかにおっしゃる方がいましたが、実はこれって何の根拠もありません。さらにはギターで基礎を固めて・・・とおっしゃる方もいましたが、これは今ではさすがに言う人もいないかも。
確かにギターで鍛えた左手のテクニックはリュートで随分役に立つでしょうけど、これはギターが上手くなった人の話。リュートをやるためのギターなんて腰掛け感覚ではギターも上手くなりようがありません。
そんな遠回りをせず、バロック・リュートが弾きたいのなら、いきなりバロック・リュートを始めればいいと思います。17~18世紀のドイツやフランスで、リュートを始めようという人は、バロック・リュートでもって始めていたというのは恐らく事実でしょう。ドレスデンでヴァイス氏に教えてもらいたいので、まずダウランドが弾けるようにがんばってます、なんて人はいなかった筈です。
とはいえ弦が沢山あり、弦長も長いバロック・リュートは初めての方にとって大変なのも事実です。これからバロック・リュートを始めたいという方は11コースの楽器で、弦長が短め(65cm~68cm)の楽器で始められるのがいいと思います。65cmより短いのはさすがに低音が鳴らないのでちょっときびしいかなとは思いますが、ボストンにある Andreas Berr のモデル(弦長65cm)は今まで3台弾いたことがありますが、どれもとても良くなりますので、あと1cmくらいならは短くできるかもしれません。
こぶりなバロック・リュートのペグを超スムーズに動くように調整し、扱いやすい合成樹脂弦を用い、使い勝手のよいコルグのチューナーを使えば調弦もなんのその。まぁ弦が多い分だけウクレレよりは時間がかかりますが。(笑)(20本vs4本なので単純に5倍の時間がかかります)楽器そのものは18世紀様式ですが、そこへ少し現代テクノロジーの助けを借りれば随分と楽になります。まぁ我々は21世紀に住んでいて、エアコンも使えば自動車にも乗るわけですから、便利に使えるものがある以上は利用した方が得策でしょう。
内容は、発表会であったり、公開レッスンであったり、レクチャーであったりしますが、今年のクラッセンは公開レッスンとレクチャーを行いました。私の生徒さんのうち約70%の方に参加して頂き大盛況でした。

滋賀県からお越しのYさん。ヴァイスの超難度の高い曲を弾いています。
最近ふと気がつくとバロック・リュートの生徒さんがとても多くなりました。現在ルネサンス・リュートだけのレッスンを受けている方はなんと一人だけになってしまいました。
今までルネサンスをやっていたAさんは昨年からバロックですし、長年ルネサンスをやっていたB君も今やヴァイスをバリバリに弾いています。最近教室にこられた方お二人もそろってバロックです。今やバロック・リュートの時代なんでしょうか?
昔は、ルネサンスリュートで基礎をしっかりと固めてからバロックに移行するべきだということをまことしやかにおっしゃる方がいましたが、実はこれって何の根拠もありません。さらにはギターで基礎を固めて・・・とおっしゃる方もいましたが、これは今ではさすがに言う人もいないかも。
確かにギターで鍛えた左手のテクニックはリュートで随分役に立つでしょうけど、これはギターが上手くなった人の話。リュートをやるためのギターなんて腰掛け感覚ではギターも上手くなりようがありません。
そんな遠回りをせず、バロック・リュートが弾きたいのなら、いきなりバロック・リュートを始めればいいと思います。17~18世紀のドイツやフランスで、リュートを始めようという人は、バロック・リュートでもって始めていたというのは恐らく事実でしょう。ドレスデンでヴァイス氏に教えてもらいたいので、まずダウランドが弾けるようにがんばってます、なんて人はいなかった筈です。
とはいえ弦が沢山あり、弦長も長いバロック・リュートは初めての方にとって大変なのも事実です。これからバロック・リュートを始めたいという方は11コースの楽器で、弦長が短め(65cm~68cm)の楽器で始められるのがいいと思います。65cmより短いのはさすがに低音が鳴らないのでちょっときびしいかなとは思いますが、ボストンにある Andreas Berr のモデル(弦長65cm)は今まで3台弾いたことがありますが、どれもとても良くなりますので、あと1cmくらいならは短くできるかもしれません。
こぶりなバロック・リュートのペグを超スムーズに動くように調整し、扱いやすい合成樹脂弦を用い、使い勝手のよいコルグのチューナーを使えば調弦もなんのその。まぁ弦が多い分だけウクレレよりは時間がかかりますが。(笑)(20本vs4本なので単純に5倍の時間がかかります)楽器そのものは18世紀様式ですが、そこへ少し現代テクノロジーの助けを借りれば随分と楽になります。まぁ我々は21世紀に住んでいて、エアコンも使えば自動車にも乗るわけですから、便利に使えるものがある以上は利用した方が得策でしょう。