昨日のフェルメール関連で、彼にはいろいろ当時の楽器を描いた作品があります。彼の描いた楽器は17世紀後半の楽器です。「紳士とワインを飲む女」「恋文」「中断された音楽の稽古」「合奏」ではシターンが描かれています。WIKIでは「紳士とワインを飲む女」に描かれている楽器がリュートであるとしていますが、これは間違いですね。シターンって当時のオランダでは人気だったようです。
フェルメールの絵画に出てくる楽器の頻度を調べて見ましたら、次のようでした。
ヴァージナル→5作品
ヴィオラ・ダ・ガンバ→3作品
リュート→2作品
シターン→4作品
ギター→1回作品
あと楽器ではありませんが、声楽が1作品
ヴィオラ・ダ・ガンバは立てかけてあったり床に転がっていたりで、演奏者は描かれていませんが、ヴァージナル、リュートは全て演奏者も一緒です。シターンは有名な「恋文」だけが演奏者も描かれていますが、他の2枚は楽器のみです。
「合奏」に描かれているリュートは低音部のペグボックスだけがテオルボの様にストレートなタイプの楽器です。これはフランドル地域に特有の楽器です。
「リュートを調弦する女」の楽器はフランドルタイプの楽器ではなく、11コースのフランス式の楽器です。「・・・調弦する・・」というタイトルですが、この絵は実際は調弦している瞬間をとらえた絵ではありません。というのは、彼女の左手がさわっているペグと右手が触っている弦が一致しないからです。
左手は右列ペグボックスの一番向こうのあたり、つまり5コースか6コースのペグあたりに行っています。それに対して右手は、一番低い音の弦のあたり、つまり11コースか10コース上にきていますので、明らかにその瞬間は調弦している訳ではありません。
恐らく彼女は6コースのバス弦かオクターブ弦が狂ったので合わせていたら、外からヴィオラ・ダ・ガンバ(絵の下方に転がっています)を弾く彼氏が来る物音がしたので、調弦を中断して外を見た、その瞬間を描いているのだと思います。
ですからこの絵のタイトルは「リュートの調弦を中断して外を見る女」とした方がいいのかも知れません。
フェルメールの絵画に出てくる楽器の頻度を調べて見ましたら、次のようでした。
ヴァージナル→5作品
ヴィオラ・ダ・ガンバ→3作品
リュート→2作品
シターン→4作品
ギター→1回作品
あと楽器ではありませんが、声楽が1作品
ヴィオラ・ダ・ガンバは立てかけてあったり床に転がっていたりで、演奏者は描かれていませんが、ヴァージナル、リュートは全て演奏者も一緒です。シターンは有名な「恋文」だけが演奏者も描かれていますが、他の2枚は楽器のみです。
「合奏」に描かれているリュートは低音部のペグボックスだけがテオルボの様にストレートなタイプの楽器です。これはフランドル地域に特有の楽器です。
「リュートを調弦する女」の楽器はフランドルタイプの楽器ではなく、11コースのフランス式の楽器です。「・・・調弦する・・」というタイトルですが、この絵は実際は調弦している瞬間をとらえた絵ではありません。というのは、彼女の左手がさわっているペグと右手が触っている弦が一致しないからです。
左手は右列ペグボックスの一番向こうのあたり、つまり5コースか6コースのペグあたりに行っています。それに対して右手は、一番低い音の弦のあたり、つまり11コースか10コース上にきていますので、明らかにその瞬間は調弦している訳ではありません。
恐らく彼女は6コースのバス弦かオクターブ弦が狂ったので合わせていたら、外からヴィオラ・ダ・ガンバ(絵の下方に転がっています)を弾く彼氏が来る物音がしたので、調弦を中断して外を見た、その瞬間を描いているのだと思います。
ですからこの絵のタイトルは「リュートの調弦を中断して外を見る女」とした方がいいのかも知れません。