リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

Cubase Pro 8 バージョンアップ顛末記

2015年01月29日 15時38分03秒 | 音楽系
昨年末からやり残していた、Cubase のバージョンアップをやってみました。Cubase というのは、いわゆるDAW(Digital Audio Workstation)というやつでして、コンピュータで音楽制作をするのに欠かせないモノです。シンセサイザを使う場合はもちろん、オーケストラ音源を使うとき、はたまた生楽器だけの場合も使います。ま、要するに現代において作曲をしたりCDを制作したりするのに絶対に必要なものです。



私は長らくLogicというDAWを使ってきましたが、確か10何年か前にこのアプリを作っている会社がアップルに身売りされて、Windows版の開発がなくなってしまいました。この時点でコンピュータをMacにかえるという選択肢もありましたが、周辺機器や持っているアプリの関係で踏み切れませんでした。

そうこうしているうちにスイス留学に行きまして、しばらくコンピュータを使っての音楽制作からは離れていました。留学から帰ってきて、Sonar というDAWを買ってしばらく使っていましたが、Logicに比べるとなんとなく操作が洗練しておらず、でもまあそこそこ使えるからいいかって感じで使っていました。

Cubase にかえたのは3年くらい前でした。初音ミクとの相性がよい(初音ミクのツールがシームレスで使える!?)というのが理由でした。ま、最近ではほとんどコンピュータを使っての音楽制作はやっていませんので、どうでもいいといえばいいことですが・・・

Cubaseは使ってみると、Sonarよりは使い勝手がいいです。もっとも現在世にあるDAWは全て20年かそれ以上の歴史を持っているものが多く、操作系は皆洗練されていて、使い勝手というより趣味や好みの問題ということかもしれません。

そのCubaseが新バージョン、Cubase Pro8になるというので、アップデータを購入しました。最近のこの手のアプリはライセンス認証がちょっと面倒なときもありますので、アップデートを始めるとき少し不吉な予感がしました。(笑)

アップデートを始めて行くとその予感があたりまして、ライセンスコードが認証されません。なんど正確に入力しても通りません。そこでアップデータのパッケージに書いてあるサポートに教えを請うと、何と教えてくれません!どうも最初に買ったCubaseが海外からの並行輸入品だったからのようです。でもアップデータは平行輸入品ではなくお宅で買ったんですよ、って何度いっても、サポートのお兄さんは「恐れ入りますが、あなた様のCubaseは平行輸入品なので・・・」の一点張り。

仕方ないので諦めて、何回かコードを入力したらアラ不思議通りました。訳わからんですねぇ。アップデータのパッケージはCubase7.5で、Cubase Pro8にするには、専用サイトからダウンロードしなければなりません。丸ごとですから10ギガ届くくらいの巨大ファイル、ダウンロードに3時間以上かかりました。

ライセンスがすでにPro8になっているのを確認して、さぁ最終段階、これで終わりだということで、圧縮ファイル(Zip)を解凍しようとしましたら、うまく解凍できません。一難去ってまた一難です。そこでまた、サポートに聞いてみましたら、お兄さん、また「恐れ入りますが、あなた様のCubaseは平行輸入品なので・・・」。そんなに恐れ入ってもらわなくていいので、知っているのなら教えてくださいと言ってもダメ。パッケージにサポートの電話番号が書いてあるから電話しているのにねぇ。前身が平行輸入物というのは買うときには伝えてあるので、サポートできないのなら売らなければいいのに。

仕方ないので諦めて原因を考えることにしました。思い出したのが、以前リバーブツールのアップデートのとき同じように大きなファイルが解凍できなかったことを思い出しました。この時はサポートに連絡してファイルを分割して送っていただきました。ここのお兄さんは親切だったですねぇ、というかこういうのをサポートというんですよね。

要するに大きなファイルは今使っている解凍ツールでは使えないのかも、ということでネットで探しましたら、あっさりExplzhというツールが見つかりました。これは4ギガ以上の大きなファイルでも展開可能とありましたので、使ってみましたら、難なく解凍できメデタシメデタシ。フゥー、手間がかかりした。(笑)

苦労してアップデートしたCubase Pro8、しばらくいじくり回してみることに致しましょう。