リュート奏者ナカガワの「その手はくわなの・・・」

続「スイス音楽留学記バーゼルの風」

追悼 酒井康雄氏(1950-2017)

2017年11月26日 23時51分24秒 | 音楽系
名古屋ギター界の重鎮、酒井康雄氏が逝去されました。享年68歳。

氏は病を押して、リサイタルや教授活動を続けてこられましたが、10月に入り病状が急変して11月24日未明帰らぬ人となりました。

酒井氏とは彼がまだ名古屋大学の学生でギタリストとして活動している頃からのお付き合いです。2、3回ギターのジョイントコンサートでご一緒させていただいた後は、私はリュートに転向しましたので、ギターで共演することはなくなりましたが、1974年1月にはこういうコンサートでご一緒させていただきましたことがありました。



このコンサートは2夜連続で、確か19日は前売りが多数になったため急遽2回公演にしたように記憶しております。このコンサートの出演者はすでにチェンバロの方は他界されており、寂しくなりました。

1974年から私がリュートに転じたためギターの方々とは疎遠になっていきましたが、酒井氏だけは例外で、ずっとお付き合いしていただいておりました。氏と会うと様々なジャンルの音楽の話題に話が咲きましたが、もうそういった楽しいひとときを過ごすことができなくなったかと思うと本当に寂しい限りです。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。